お香

お香


特にこれといった趣味もないのですが、お香は好きでだいたい欠かさず暮らしています。


寝坊した朝、朝一番に気の張る仕事がある、出張などのことがない限りは玄関のふき掃除とお香を焚くことを習慣にしています。

というと、ストイックな感じでかっこいいですよね。

でも、寝坊、朝一の仕事、出張のほかに、やる気がないという怠惰な理由のためにお休みする率が高いのが現実。


出来なかった日に自分を厳しくしからないようにしているために(笑)これは結構続いています。何年も・・・


冬の朝、寒い日にお香を焚きながら拭き掃除をしていると、必ずと言っていいほど思い出すのが京都のお寺の廊下の冷たさです。

いつ行ったのか、何のために行ったのかはほとんど覚えていません。

観光でいくことはないので(笑)仕事がらみだったんだろうと思います。

西本願寺から東本願寺といくつものお寺をめぐりましたが、途中雪が溶けかかってキラキラしていました。

そして寺の名前も覚えていないのですが、中に入って見学できると聞き順路にそって拝観。


冬の京都は底冷えで、次第に足の底が痺れるほど冷たくスリッパ、スリッパと煩悩が・・・

だがしかし、そこはやはり圧倒的な歴史の重み。

どんなに冷たくても"ありがたい"と自然ときもちは素直に穏やかになるのでした。


どんなに寒くても、早起きしてお香を焚いて、拭き掃除をしたら

気持ちはすっきり『落ち着いて』一日が始められます。

そして、嗅覚は唯一大脳辺縁系にダイレクトに伝わるとの事。

副交感神経を優位にさせるという効果があるらしい。道理で落ち着くわけです。


続けるコツは、できなかったときに罪悪感を持たないことでしょうか(苦笑)



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