くだらないものグランプリ

くだらないものグランプリ


くだらないものグランプリというグランプリがあるらしい。とテレビで知りました。

町工場のスゴ技と珍発想を競い合うという私好みの選手権。


見ていると本当にくだらない(失礼します)ものだらけ。

くだらないとは・・・価値がない、無意義な、馬鹿げた、取るに足らないとあります。

いるかいらないかと言われたら、特にいらないと言われる分野のことでしょうか。

そんな大会に、かなり本気で技術屋さんたちが挑んでいる。


プレゼンテーションの途中で失敗したり。いろんなハプニングも飛び出して

プレゼン側の意図はよそに、会場からは拍手と笑いが入り混じった『愛』が伝わってきます。


例えば、紙おむつを竿にさして、手で回し「ちょっとだけ早く乾く物干しざお」などなど。

いるかなあ・・・


優勝した会社の社長さんが最後のごあいさつで感極まって涙されていました。

「ものつくりの業界は人離れが進んでおり、なんとか社員のモチベーションが続くようにと願って、このコンテストに応募した。作る過程でいろんなことがあったけれども、想定外にチームワークができて、そこが収穫だった。」と。

聞いていた社員さんも、そのほかの参加者、応援団もみんなジーンとして😢する。

そんな場面が繰り広げられていました。


日本は言わずと知れたものつくりの文化がとても高い国。

ですが、今はIT全盛期。時代の花形職業ではないかもしれません。

ですが、こんな技術や文化が確かに根付いていること。

それが、本当の日本の強さかもしれません。


ご利用者の中には若いころ花形職業についていた方もおられて、たとえ花形職業ではなくてもやっぱり自分の仕事にみなさんとても誇りを持っておられます。

バスガイドさんだった方、電話交換手だった方。いまではもうなくなった職業もたくさんあります。

人生100年の間には本当にいろんなものが変わりますね。

お聞きすると、思った以上にたくさん話してくださいます。


話は戻ってくだらないものグランプリ。

この、一所懸命だけどどこかクスっと笑える。

偉大な発明ってこんなところが出発点だったりする。

エジソンがここにいるかも知れません。


そういえば、『くだらないの中に愛がある』という歌がありました。

くだらないは愛しくて、そして深い。

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