餅つき

餅つき


数年ぶりに実家の餅つきに加わりました。

家族だけで機械ででつく餅つきですが、今でも続けています。


こどもの時は寒いのに朝早くから起こされるので嫌な行事の代表。


それでも今年はパカッと時間が空いたのと、なんとなく、行っとくかと思って出かけました。


年が明けると90歳のなる母は気丈でしたが、ここのところは年には勝てずといった状況です。

ところが、餅を丸めるときになるとパッと気合が入る。

特に鏡餅は大きいので判断力となんというか気迫のようなものが必要。

大きな鏡餅を切り取る母の潔い姿を久しぶりに見て、なんだかありがたいものを見たような気持ちになりました。

『昔取った杵柄』とはよく言ったもので、体が覚えているのでしょう。

小餅をぱっとちぎっては投げるお義姉さんも板についています。

一緒に過ごしてきた歳月は無言でも圧倒的な力があります。ありがとう。


と、同時に来年も同じ景色が見れるのかしら、とちらっとよぎりました。


日本には二十四節気、七十二候と季節を細かく表す暦があります。


昔の人は折々の歳時を大事に生きてこられたのでしょう。

現代は随分と薄れてしまったような気がしますが。

しっかりと味わうと生きている実感、心が豊かになります。

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