好きを極める

世界一の靴磨き職人が福岡にいるらしいということで、地元の放送局が取材をした様子が放送されました。


その方が他の職人さんと最も違うところは、手でクリームを塗りこむところか。


手の温度で油を溶かしながら素材に浸透させていく。

塗りすぎず、足りなすぎずの塩梅らしい。

靴にも”手当”は通じるという事か。


この方の手にかかると本当にびっくりするほど靴が蘇る。


最初はニッチな市場のために需要も少なく、自分で営業をしてホテルの宿泊客対象にもサービスを提供したとの事。

夜の間に預けた靴は翌朝ピカピカになって帰ってくるというサンタさんのような素敵なサービス。


コンテストで世界一になったこともあり、昼の店舗での営業もとんでもないことになっているという事。


目指したきっかけは子供のころから靴が大好きだっという事。

好きこそものの上手・ワクワクにまさる動機はないのかも知れません。


マーケティングやマインドセットと言った横文字の言葉が飛び交う今日この頃ですが、好きを極めるととんでもないブランディングになるというシンプルさに尽きるのかもしれません。


そういえば、仕事のできる方は、もれなくピカピカの靴を履いています。

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