2024.12.20
大阪市鶴見区 K様邸外壁塗装工事 / (有)アタック塗研
大阪市鶴見区で戸建て住宅の外壁塗装をさせていただきました!
今回は地元、鶴見区のお客様から外壁塗装のお問い合わせをいただき、現地調査に伺わせていただいて御見積を提出させていただきました。
築年数が50年超える住宅で、新築当初から一度も塗り替えをされていない状態でしたので、外壁モルタルはれっかしていて大きな亀裂が11箇所生じていました。
50年経っているお家としては年数に応じたそれなりの傷みはありましたが、私が施工させていただいた中では状態は良い方だと思います。
他社様と相見積だったそうですが、他社様は塗装の専門業者ではなかったようで50年経っていますので塗装では無理だと言われたそうですが、この住宅が塗装で無理だという事でしたらこれまでに私が塗装してきた住宅にも何らかの無理な原因が生じている事と思いますが、塗装してまだまだ使えますよ!と伝達させていただきました。
屋根のポリカ波板は張替えが必要でしたが、壁の波トタンは塗装すればまだ使えそうでしたので、塗装でご提案させていただきました!
弊社に決めて下さり受注をいただきましたので、先ずは足場を組ませていただいて、点検に回りました。
施工主様は屋根の葺き替えも考えていたそうですが、補修は必要な状態でしたが写真で現状を確認していただいて、補修擦れば次の塗り替えの時期まではまだまだ持ちますと伝達し、今回は葺き替えはしないで補修する事でご納得いただけました。
お金儲けを考えると葺き替えを勧めた方が良かったのでしょうが、お客様は今回の工事だけのお付き合いでgはありませんので、必要な事を必要な時期にして無駄をなくしていただいた方が良いと思います。
先ずは外壁のモルタルに生じているひび割れ(クラック)の補修から行っていきました。
このクラックには2種類のものがあり、それによって補修方法は異なります。
写真のクラックは動いて割れているクラックで、このクラックによくモルタルで補修したりコーキングを打ったりと補修しているのを見かけますが、この上からその補修をした所で直ぐに割れてしまいます。
このクラックは動いて割れていますから、このクラックの上に1センチ程のコーキングを打って厚みを付けるのなら持つと思いますが、見た目はかなりひどくなります。
クラックをコーキングで埋めた所で、モルタルの動きには耐久出来ず直ぐに割れるでしょう。
このクラックはVカットかUカットといい、グラインダーで専用の刃を取り付けてクラック部分を削り落とします。
Vカットが完了すると写真のような状態になります。
実際に7mm前後は削りますが、ひび割れはそのまだ奥までしっかりと割れているという事が確認出来ると思いますが、このクラックは例え雨漏りはしていなくても、確実に浸水しているとお考えいただければ良いと思います。
このクラックを長年放置されていると、モルタルを食い付かせているスチール制の網目のラスや下地の木が腐っていきますので、ひどくなるとモルタルの壁を落としてやり替えなければならないという事になり、工事費もかなり高くなりますので早い段階での補修をお勧め致します。
Vカットした部分にシールプライマーを塗布して、シールを打ちます。
この時にシールに厚みを持たせる事が大切で、壁と平行になるようにヘラで均しますが乾燥する段階でシールは痩せてきます。
シールが痩せて凹んだ部分をそのまま塗装する事もありますが、塗装した時に補修部分が目立たないように樹脂モルタルで整えて既存の柄と馴染ませます。
もう一つのクラックはヘアークラックといい髪の毛ほどの細いクラックで、モルタル自体に原因がありひび割れしているものですので、ポリマーセメント擦り込みが一般の補修になります。
塗装屋さんによっては塗料でひび割れを埋めてわからないようにしている所も多いですが、これはしっかりと補修しておきたいです。
このヘアークラックはDIYなどでも簡単に補修が出来ますので、わざわざプロを呼ばなくても自分で簡単に補修する事が出来ます。
補修が完了して、いよいよ外壁塗装です。
外壁塗装では塗装前に高圧水洗浄を行いますが今回は素地が50年経っているモルタルでしたので、表面を手で擦ると簡単にモルタルが剥がれ落ちる状態でしたので、浸透性シーラーを塗布して表面を固めてから微弾性フィーラーを塗布しました。
微弾性フィーラー塗布
この微弾性フィーラーは吸い込みも抑え、上塗りの塗料を綺麗に塗るための万能な下塗り材です。
ヘアークラック程度のクラックの発生を防ぐ機能もあります。
この段階で塗装屋さんによってご提案してくる施工方法が異なると思います。
高圧水洗浄をしてからシーラーを省き、直に微弾性フィーラーを塗るという選択をされる所の方が多いのでは?と思います。
私の考え方は、表面がもろい状態のモルタルにいきなり微弾性フィーラーを塗っても弱いですし、後々で剥がれてきたと言われる事もあり得ますので、今回は高圧水洗浄は選択外で浸透性シーラーを必須と考えました。
微弾性フィーラーが完了するとこのような状態になります。
微弾性フィーラーもウールローラーで塗る場合とマスチックローラーで厚みを付けるという選択肢がありますが、予算の都合も有るかと思いますが、マスチックローラーで厚みを付ける方が良いと思います。
塗装は仕上がってしまうとここまでの工程は隠れてしまう部分です。
なので手抜きして塗らない塗装屋さんも多く存在しますので、私は特に下地の段階の写真を工事完了後に施工主様に提出して保管していただいてます。
中塗り、上塗り
上塗り塗料を2回塗りします。
今回は軒天は白で壁はクリーム色と塗り分けさせていただきました。
今回はコスパの良い、アステックペイントのスーパーラジカルHGを使用させていただきました。
外壁塗装が完成しました。
外壁塗装が完成すると、付帯部の塗装をしていきます。
今回はタイル面も塗装しますのでプライマーを塗布。
小庇や手すりなどのスチールは全てさび止めを塗布します。
タイルに限らず、上塗りの塗料は中塗り、上塗りと行います。
木部は木材保護塗料を塗布させていただきました。
今回はキシラデコールを使用しましたが、この木材保護剤は他メーカーのものも沢山あります。
木材保護剤を塗布しておく事で木材を保護し、長期維持する事が出来ます。
ベランダは数年前にウレタン塗膜防水をされていましたので、補修後にトップコートを塗らせていただきました。
ベランダの防水が完了しました!
波板も張替えをさせていただきました。
足場を解体する前に屋根の補修工事。
先ずは全体のズレを直していきました。
これは上から直しながら下に流れていきます。
屋根も大半がメンテナンスをされていない所が多いですので、塗装工事で足場を組む訳ですから状態を確認して劣化している漆喰を塗り名をしたり、必要に応じた補修をさせていただいてます。
今回は瓦の大きな割れはありませんでしたが、時には何枚も割れているというお家もありますので、その場合は瓦の交換が必要になります。
また、築年数が50年以上の戸建て住宅は補修では無理という場合も多々ありますので、その場合は既存の瓦を全て撤去してスレート屋根やガルバリウム屋根をお勧めさせていただいております。
最終に足場関係の検査、手直しをかんりょうさせて、足場を解体しました。
足場解体後に裾回りの作業と波トタンの塗装をさせていただきました。
波トタンはケレン後にさび止め、中塗り、上塗りの計3回塗りですが、見違えるほどに綺麗になります。
玄関の天井の証明器具は破損していましたので、LEDの防水の証明器具をサービスで取り付けさせていただきました。
施工主様にも喜んでいただき、無事に完工して引き渡しする事が出来ました。
今後も定期的に点検に伺わせていただいて、まだまだ大切なお家を長期維持していただきたいと思います。