前回、酵素が大切と言われる理由は、酵素が働いて初めて、摂取した６大栄養素が体に吸収され、エネルギーに変化して体に作用する、とお話しました。

その酵素には「消化酵素」「代謝酵素」「食物酵素」の3つの種類があるのです。
この中で元々体の中に存在する酵素は「消化酵素」と「代謝酵素」です。

「消化酵素」とは食べた物を分解し、消化させる酵素です。
　だから唾液・胃液・膵液・胆汁・小腸液などの消化液に含まれています。
食べ物が胃で消化された後、栄養分は腸で吸収されます。

「消化酵素」が足りなくなる原因としては、ストレスや過労、過度の飲酒などが指摘されています。
また、食べ物も大きく関係します。添加物や油分の多い食品を食べると大量に「消化酵素」を消費することになり、「消化酵素」の不足を招くと言われています。

「消化酵素」が減ると、便秘や下痢だけでなく、太りやすくなり、いくらダイエットをしても痩せない、ということになります。
また、血液中の糖分が分解されにくくなることで血液がドロドロになってしまい、肌の艶が悪くなったり、老化を促進するだけでなく、糖尿病や生活習慣病の原因にもなります。

次に「代謝酵素」についてです。
「代謝酵素」は吸収された栄養素をエネルギーに変える酵素です。
正常に臓器を働かせ、免疫力を向上させる作用があり、病気予防の効果のある酵素です。

ところが以上の２つの酵素を体内で作り出す能力は、40代頃から急速に低下すると言われています。
そして、ストレスや喫煙・飲酒、暴飲・暴食は酵素を不足させる要因です。

最後に外部から取り入れられる酵素は「食物酵素」の1種類のみです。
「食物酵素」は体内にある「消化酵素」、「代謝酵素」の働きを補完し、消化や吸収を助けてくれるため、体内酵素の節約が可能になり、体にとって大切なものであります。
しかし、「食物酵素」は熱に弱く、48度以上の熱で破壊されてしまいます。
生の状態で体内に酵素を取り込むことができるのです。
酵素ジュースが有効であるというのが良くわかりますね。

「食物酵素」自体は体内に吸収されて働くものではなく、食べる前の段階で食物自体の消化をあらかじめ進めておいてくれます。
さらに「食物酵素」は食品内のさまざまな栄養素に働きかけて栄養を強化するとも考えられています。

結果的に体内酵素の手助けをして体内酵素の働きを高めるのです。

年を重ねるごとに、体内で生成される量が減っていく「消化酵素」と「代謝酵素」に替わって生命活動を維持、老化防止の為には、体外から「食物酵素」を取り入れるしかありません。

それには酵素ジュースを飲み、できる限り添加物のない食品を食べることが本当に大切なんだな、と思います。