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(前編)岡崎さんとのお別れ

皆さまへ、大切なご報告をさせていただきます。

11月13日 高エネルギー重曹開発者でいのちの会代表、岡崎忠則さんが旅立たれました。
15日の通夜、16日の告別式に参列し、岡崎さんとの最後のお別れをしてまいりました。
式場は、岡崎さんの地元でJRと阪急線が交わる宝塚駅に程近い会場でした。
近くには宝塚歌劇場があり、美しく穏やかな街並みに建つ斎場です。
その場所に、岡崎さんゆかりの方々が全国から多数集まりました。

到着して最初に、奥様と二人の息子さんにご挨拶させていただきました。
喪主の忠之さんは数年前に会社を継ぎ、社長として歩み始めておられます。
突然の別れに戸惑いを感じながらも、落ち着いた声で最期の様子を伝えてくださいました。
前日はご家族揃って、いつもと変わらぬ夕食で、数日前から「血管が段々細くなってきている感じがする…」
そう言いながらも、普段通りに過ごされたとのこと。
その夜、ご自分の部屋で静かに息を引き取られたのです。
検視官による確認の結果、苦しんだ痕跡は一切なく、
まるで眠るように心臓が止まったのではないか──
そう言っていたのだそうです。

奥様は気丈に、遠くから来た私達を微笑んで労わってい下さいました。                  
セミナーなどで岡崎さんが説明の途中に挿入する「ご夫婦の丁々発止のやりとり」が、
まるで再現されるのではないか、そんな錯覚さえ覚えました。

棺の中の岡崎さんは、とても安らかで、
少し白みがかった美しい表情をされていました。
通夜の会場には同志の皆さんも多く集まり、
突然の別れに胸を詰まらせながら、
それぞれ岡崎さんの思い出を語り合っていました。
お通夜の儀式では、菊の花が整然と並び、
華美な飾りを好まれない岡崎さんらしい、落ち着いた祭壇でした。
一輪ずつ花を手に、遺影の前に進み、深くこうべをたれて、心の奥から湧き上がる寂しさ、
そして感謝の想いを込めて「ありがとうございました」と祭壇にお供えしました。
そしてまた、もう会えない寂しさで胸が一杯になります。

在りし日の岡崎さんの姿やそして、柏セミナー会場にキャリーを引いて現れる岡崎さんの笑顔が思い出されます。
少人数の参加者でも「そんな時もあるよ!」と言いながら、
全身で伝え続けてくださった姿が、次々に思い出さます。
体裁を気にせず、初参加の方も同志と変わらぬ熱量で語りかけるような温かさと
どんな質問にも真剣勝負のように向き合う熱さが溢れていました。                                                
誰も歩いていない未知の世界を、自分の手だけで切り開いて道を作ってきた人─―その姿を思い返しながら、
深い感謝と共に、静かにお別れをしてまいりました。

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