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お米を美味しくするために何しているの? その②
こんにちは、ほらぐちファームのほらちゃんです(^_^)/
その②のテーマは、
なぜ?7月20日、海の日を目安に畦(あぜ)草刈りを終わらせなければならないのか?💦

5月の田植え以降3巡、一部4巡の畦草刈りを行いました。5月からの暑さ、梅雨時期で雑草が一挙に伸びるため回数が増えます。
それでは、本題に入りましょう。
海の日までに草刈りを終えなければならない理由は?
穂に寄生する害虫対策です。

(写真:愛知県農業総合試験場資料より)
7月下旬に穂が出て8月中旬には穂が出そろいます。この頃の穂は写真の様に指で潰すと固くなく牛乳のような白い液体状です。それを餌(えさ)にカメムシ類が穂に寄生します。


カメムシに吸汁(きゆうじゆう)されるとどうなるのですか?

(写真:茨城県農業総合センターより)
写真のような着色米(斑(はん)点(てん)米(まい))となります。斑点米の許容限度を超えると米の等級が低下し、収量・収益にも影響します。1,000粒に2粒以上入っていれば1等米から2等米に落ちてしまいます。すし1貫が約500粒ですので、ちょうど斑点米が1粒入っているだけで、格付けが下がることになります。
流出防止策、防除策は?
後工程への流出策は写真のような検査機を籾すり後に導入し、着色米を除去します。完璧ではありませんので、まれに漏れてしまうことがあります。

防除策は、農薬散布です。穂が出る前に散布するタイプ、穂が出そろったから散布するタイプがあります。
まとめ、ほらぐちファームの米づくりについて
◇どう対処するのですか?
第1優先は”美味しいお米”、そして”健康に害を与えない安全なお米”を目指しており、農薬散布は行いません。カメムシ類は畦に生えるイネ科雑草の穂を餌に寄ってきて生息します。イネ科雑草を除去するのは困難なので下記対策を実施しています。
①春先の畦焼き:
越冬した害虫・卵の焼却を実施
②畦草刈り:
イネ科雑草の穂をつけないように春先から草刈りを繰り返し実施
③検査機による着色米除去を実施