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吉原農場さんの『雪アスパラ』はなぜ美味しい?鉄八南雲です。
こんにちは、鉄八南雲です。
旭川東神楽にある吉原農場さん
『雪アスパラ』
もう召し上がっていただきました?
「アスパラの旬は冬だったっけ?」
と思っちゃうほどの美味しさに、
皆さん驚いています。
その美味しさの秘密が知りたくて、
吉原農場さんをお訪ねしました。
この日は札幌でも寒かったのに、
旭川はさらに寒かった・・・。
朝はマイナス23度だったとか・・・。
農場は、旭川空港からすぐ。
とーーーても広い敷地です。
広すぎて、迷っていたら、
吉原さんが迎えてくださいました。
お会いした瞬間に好きになってしまう、
笑顔が素敵な好青年でした。
素敵な笑顔そのままに、本当に丁寧に、
農場の案内とアスパラの説明を
していただきました。
なぜ、『雪アスパラ』はあんなに美味しいのでしょう?
他の冬のアスパラと、どこが違うのでしょう?
野菜は、寒さで凍ってしまうと
細胞が壊れてしまうため、
凍らないように、でんぷんを糖に変えて
自分の細胞を守ります。
なので、冬野菜は甘くて美味しいと感じます。
雪アスパラもそれと同じ?
いえ、アスパラには、寒さに耐えるという
メカニズムはないそうです。
アスパラは、寒い時期に養分をため込みます。
そして、暖かくなってきたら、スイッチが変わって、
今度は伸びようとするのだそうです。
冬のアスパラは、「伏せ込み栽培」
という方法を使います。
春から秋にかけて、露地栽培で根株を育てます。
冬に、それをハウスに埋め込んで(伏せ込んで)、
収穫するというものです。
だから、露地栽培中に寒くなる必要があるんです。
それから、暖かいハウスに埋め込んで、
「春が来た」と勘違いさせるわけです。
ハウス内に伏せ込みをする作業は
とっても手間がかかります。
でも、美味しさは、「根株」栽培のところで、
決まってしまうといえるんです。
そこに吉原さんのスゴさがありました。
JAさんから「根株」を買うというのが多い中、
全て、自ら栽培しています。
しかも通常より長い2年をかけるそうです。
種子もいろいろ試して、
今のものにたどり着きました。
春夏のアスパラの露地栽培もやっています。
露地栽培用とは、別な種子で、
別の畑で、「根株」栽培をしています。
一般的なアスパラ栽培は、何年にもわたって
収獲する「多年栽培」です。
それに対して、「伏せ込み栽培」は、
その一生を「1作」のみで終えます。
だから、その収穫量は一般栽培の3分の1程度です。
いかに希少価値が高いか、わかります。
グリーンとホワイト、両方の
ハウスの中も見せていただきました。
印象的だったのはホワイトのハウスです。
完全遮光なので、中は真っ暗です。
洞窟探検みたいにヘッドライトをつけて入ります。
グリーンと全く同じ根株なのに、
ホワイトは味が全然違います。
アスパラの気持ちになると、
アスパラ君は、まだ土の中だと思っているそうです。
土の中の微生物と戦う成分とかが
味の違いになるみたいです。
ホワイトの皮が固いのもそのせいです。
吉原さんの、「アスパラの気持ちになると」
という説明が、とてもわかりやすくて、
アスパラへの強い愛情を感じるんです。
あっ、おききしたお話を、このまま
延々と書き続けそうになるので、
そろそろこの辺で終わりにします。
きっと、『雪アスパラ』を
食べたくなった方もいると思います。
でも、残念ながらシーズンはほぼ終了です。
メニューに載ってたら、ぜひ注文してくださいね!
ちなみに今日はホワイトだけあります。
「雪アスパラ」は売り切れですが、
農場産直ショップもあるので、
来シーズンはぜひチェックしてくださいね。
https://home.tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000194987
今回の旭川行きでは、
ご縁頂戴した塚原社長に案内いただき、
上川大雪酒造さんの酒蔵を見学しました。
この話は次回にします。
上川に行かないと手に入らない日本酒
『神川』の「純米 初しぼり生」を
買ってきました。
酒蔵のショップにしかないという、
焼酎も仕入れました。
酒蔵で作っているもので、
大人気だそうです。
上川大雪酒造、現地限定!
『神川』と『そば焼酎』、
今週、ラインナップしてます。
では、
お会いできるのを楽しみにしております。
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