蒸留水で洗濯させ、香りをこよなく愛した男性は?

(一社)日本アロマ蒸留協会

代表 河内です。





本日のブログでは、芳香蒸留水の全盛期について

ご紹介させていただきます。


原始的な蒸留は、紀元前5000年頃から

スタートしたといわれていますが、


本格的な蒸留は、10世紀 

アラビアでスタートしていたたことは、前回のメルマガで

お届けしました。


10世紀は、バラの産地であっアラビアで、錬金術師であったアビケンナーが、ローズウォーター

(精油ではなく芳香蒸留水を得るための蒸留でしたね)


を 薬用に利用するために蒸留していました。




ローズ以外にもネロリやラベンダーやカモミールなども

蒸留されるようになっていきます。




こうして蒸留された芳香蒸留水は、薬としても使用されていましたが

たとえば、18世紀に、ルイ14世が、

ローズウォーターとマジョラムで部屋を香らせ

衣類は、クローブ・ナツメグ・アロエ・ジャスミン・オレンジウォーターで

洗わせていたといわれています。




この時代も香りは、とても重要視されていて


彼は、

新しい香水が、自分のために毎日つくられるべきだ!

などと言っていたそうですよ。


現代は「香り」というと


圧倒的に 香水をイメージされる方が一般的には多いと思いますが、



18世紀頃の貴族にとっては、香りはなくてはならないものだったのでしょうね。


芳香蒸留水の絶頂期は、18世紀といわれていて


この時代には、なんと200種を超える種類の芳香蒸留水が

存在していました。


当時 

庭にスティール庫という蒸留できる小部屋をもち

自ら育てたハーブやお花を蒸留していたそうです。


蒸留する専用の小部屋など憧れますが、

今の日本の現状では、難しいですから、キッチンでスマートに

香りのお水を抽出できる「ATRPOT 」は必須かと思っております・




では日本では、歴史的にこの芳香蒸留水はどのように使われていたのでしょうか?


次回は、

芳香蒸留水の歴史 


日本バージョンをお届けします。

お楽しみにされてくださいね。


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