2022.08.23
蒸留水で洗濯させ、香りをこよなく愛した男性は?
(一社)日本アロマ蒸留協会
代表 河内です。
本日のブログでは、芳香蒸留水の全盛期について
ご紹介させていただきます。
原始的な蒸留は、紀元前5000年頃から
スタートしたといわれていますが、
本格的な蒸留は、10世紀
アラビアでスタートしていたたことは、前回のメルマガで
お届けしました。
10世紀は、バラの産地であっアラビアで、錬金術師であったアビケンナーが、ローズウォーター
(精油ではなく芳香蒸留水を得るための蒸留でしたね)
を 薬用に利用するために蒸留していました。
ローズ以外にもネロリやラベンダーやカモミールなども
蒸留されるようになっていきます。
こうして蒸留された芳香蒸留水は、薬としても使用されていましたが
たとえば、18世紀に、ルイ14世が、
ローズウォーターとマジョラムで部屋を香らせ
衣類は、クローブ・ナツメグ・アロエ・ジャスミン・オレンジウォーターで
洗わせていたといわれています。
この時代も香りは、とても重要視されていて
彼は、
新しい香水が、自分のために毎日つくられるべきだ!
などと言っていたそうですよ。
現代は「香り」というと
圧倒的に 香水をイメージされる方が一般的には多いと思いますが、
18世紀頃の貴族にとっては、香りはなくてはならないものだったのでしょうね。
芳香蒸留水の絶頂期は、18世紀といわれていて
この時代には、なんと200種を超える種類の芳香蒸留水が
存在していました。
当時
庭にスティール庫という蒸留できる小部屋をもち
自ら育てたハーブやお花を蒸留していたそうです。
蒸留する専用の小部屋など憧れますが、
今の日本の現状では、難しいですから、キッチンでスマートに
香りのお水を抽出できる「ATRPOT 」は必須かと思っております・
では日本では、歴史的にこの芳香蒸留水はどのように使われていたのでしょうか?
次回は、
芳香蒸留水の歴史
日本バージョンをお届けします。
お楽しみにされてくださいね。