2022.08.25
江戸時代に流行ったのは「ナチュラルメイク」? 「しっかりメイク』
(一社)日本アロマ蒸留協会代表 河内です。
さて前回は、洗濯物さえも、香りのお水(芳香蒸留水)で洗わせた
世界で最も香りを足した男「ルイ14世」についてご紹介させていただきましたが、
今日は、日本における芳香蒸留水の歴史に
ついてご紹介したいと思います。
ところで、今 ブログを読んでくださっているあなたは、
朝晩のお肌のお手入れ どのようにされていますか?
例えば
夜は
クレンジング →洗顔 →ローション →美容クリーム →乳液 →
などなど きっちり スキンケアラインを
取り入れている方もいらっしゃるかもしれませんね。
(ちなみに 私は、石鹸洗顔(クレンジング) → 精油とATRウォータのシンプル美容ローションのみ。油分はつけません。)
※油分をつける、つけないは、元々持って生まれた肌質・体質に関係してきます。こちらはまた改めて記事にしますね。
または、とりあえず化粧水だけ!という方や
オールインワン系のジェルを愛用されているかもしれませんね。
しかし、こうした日々のスキンケアは、あなたの5年後のお肌の
状態を大きくかえてしまうものであることも忘れてはいけません。
私たちのお肌のお手入れに欠かせないのが
やはり「水」です。
ローションはもちろん
クリームや乳液 ジェルだって
すべて水分を含んでいます。
太古の昔から
やはり女性はお肌のお手入れを行っていましたが、
芳香蒸留水が、日本の一般女性に広まったのは、江戸時代と言われています。
その前にも室町時代には
中国からへちまが入ってくると
【美人水】というへちま水がつくられ 化粧品として使用されていました。
へちま水は今でもドラッッグストアで見つけることが出来ますね。
私も、へちま水は気に入っておりまして、
手作りアロマローションの水分として活用し使うことも多いです。
さまざまなへちま水が販売されていますが、私のおすすめは
すえばーちゃんのへちま水。
シンプルな100%へちま水でして、おすすめです。
ネットで検索すれば購入できるかと思います。
さて、それでは、へちま水って、へちまの芳香蒸留水でしょうか?
いえいえ 違います。
へちま水は、へちまの実が若い9月頃にツルを 根元から
40センチから90センチのところでカットし
根元の方のツルをまげて
煮沸消毒しておいた瓶の口にいれ、
ほこりなどが入らないように
一昼夜おいて採種したもの。
だいたい 500㎖から 多いときは
2ℓものへちま水が、とれるそうです。
私は、小学生の時の自由研究でやったのでなんだか懐かしい思い出も(笑)
こんな感じです。
へちまの中を流れる いきたお水です。
自分で採種することもできますが、、笑
ローションとして使う場合も
飲用したい場合も
しっかり濾過することが大切ですし
くさりやすいのでご注意くださいね。
このへちま水は 「美人水」などと呼ばれて
使用されていました。美人水って、なんだか 欲しくなるネーミングですね。
江戸時代には、メイクアップにあたる白粉(おしろい)が
女性の身だしなみとして普及していきます。
江戸時代中期の化粧のトレンドは
薄化粧!!!
べったり厚塗りでなく
素肌の美しさを強調するメイク方が流行るように
なります。
こんな白塗りは、流行らなくなってきたわけですね。
日本でも ガングロなんて言葉が流行った時期もありましたが、
今は、 しっかりメイクより
ナチュラルコスメ的なものが
流行っていますね。
薄化粧は・・当然ですが
シミやしわが 隠せません。
ということは・・・
素肌を美しくするということに意識が行きます。
そして そんな中
●肌をきれいに整えるモノ
●化粧の下地として使うと化粧のノリがよくなるモノ
として注目されたのが
【芳香蒸留水】だったのですね。
中東では、基本飲用というカタチで、人々の暮らしに根付いていた芳香蒸留水ですが、
日本においては、お肌を整え、素肌を美しく整える「化粧水」として普及したのです。
次回は江戸時代に流行った 「芳香蒸留水」について
お届けします。