コエンザイムQ10

みなさん、こんにちは。


本日は、コエンザイムQ10のお話です。


コエンザイムQ10の「コエンザイム(coenzyme)」とは補酵素という意味です。


生命活動をするうえで重要な成分です。


主に肉類や魚介類などの食品に含まれる脂溶性のビタミン様物質です。


体内では、身体の「発電所」と呼ばれる、細胞の中のミトコンドリアに多く存在しています。


では、コエンザイムQ10は、体内でどのような働きをしているのでしょうか。


 

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エネルギー代謝


ミトコンドリア内で行われるエネルギー(ATP)産生の最終段階での電子の受渡しに

コエンザイムQ10が利用されています。


コエンザイムQ10が不足するとエネルギー(ATP)が産生不足になり、疲労感、食思不振、冷え性などの症状が現れます。


抗酸化作用


体内のサビのもとである「活性酸素」は、エネルギー産生の副産物として作られるほか、激しい運動、喫煙、飲酒、紫外線、ストレスなどが原因で発生します。


コエンザイムQ10には高い抗酸化作用があるので、活性酸素の除去に使われます。

 

一方でコエンザイムQ10の量は20代をピークに減少し、心臓では40代で約44%減、80代では約60%も減少するという報告があります。


コエンザイムQ10は、アミノ酸のチロシンと、糖代謝の中間物質でもあるアセチルCoAから体内で合成することができますが、上記のように減少してしまうため、体外から摂取する必要が出てきます。


また、高コレステロール血症の治療薬であるスタチンを内服されている方もいらっしゃると思います。


スタチンの内服で、体内のコエンザイムQ10の濃度が下がるという報告があるのです。


スタチンは肝臓でのコレステロール合成を阻害する働きがありますが、コレステロール合成と途中まで同じ経路をたどるコエンザイムQ10合成も同時に阻害してしまうためです。


スタチンはとても良い薬で、心筋梗塞の再発予防効果が認められています。

医師の指示通りに継続する必要がある薬ですから、スタチンを内服されている方は、サプリメントとしてのコエンザイムQ10の摂取も考慮されても良いかもしれません。


また、コエンザイムQ10には酸化型と還元型があります。


食品に含まれているのは酸化型で、体内に取り込まれた後に還元型に変換されて各臓器へと運ばれていくのですが、年齢とともに変換することができなくなってくるのです。


末期の心不全患者が内服していた酸化型コエンザイムQ10を還元型に変えて内服して頂いたところ、心機能や息切れなどの心不全症状が改善したとの報告もあるのです。


サプリメントとして摂取する場合には還元型の方が良いのかもしれませんね。


以上、コエンザイムQ10についての豆知識でした。

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