2026.06.22
ヨーロッパ滞在記④ ドーバー海峡




ベルギーでの別れを惜しみながら、私たちは12台のテーブルを積んだ車を走らせ、ドーバー海峡へと向かった。

道中ではガソリンスタンドでの給油方法や精算の仕方も学び、次にこの地を訪れる時には、一人でハンドルを握り、この道を走る自分の姿を思い描いていた。
ドーバー海峡に到着すると、フェリーへの乗船を待つたくさんの車が静かに列をなしていた。
長距離移動の疲れもあり、私たちは船内のソファーに身を沈め、そのまま眠りについてしまう。

約1時間の船旅を経て、再びイギリスへ到着。
ここからは、まるで日本の北海道を思わせるような広大な道が続く。

どこまでも広がる牧草地、空と大地が溶け合うような景色。ベルギーから移動してきたにもかかわらず、目の前に広がる大自然はほとんど変わらず、国境という概念さえ忘れてしまうほどだった。
ただひたすらに続く緑豊かな風景の中を走りながら、この旅がまだ続いていることへの喜びを静かに感じていた。