2025.12.09
大阪府池田市で腐食で手切れた手摺の根元の補強及び塗装をしました。

大阪府池田市で腐食により根元の千切れたスチールの手摺の補強と塗装をさせていただきました。
ベランダの手摺の根元が千切れてましたので、手摺はグラグラな状態でした。
施工主様は危険でとても気にされていて、YouTubeでアタックSPB工法を知っていただいてご連絡をしていただきました。
手摺の根元は完全に千切れている状態で、これはこの部分に手摺の内側の湿気で生じる水滴が溜まり内側から腐食し、弱っている状態の時に持たれかかった、若しくは強く当たった等で衝撃を与えた時に千切れたのだと思います。
今回はアタックSPB工法でこの手摺の根元を動かないように固定させて塗装をさせていただきました。

先ずは防錆処理を行いました。
施工後にはこの部分に水が溜まる事はないのですが、腐食している部分ですので防錆処理は基本です。

樹脂とセメントを混ぜ、その中にバサルト繊維を入れて混ぜます。

そうするとネバっとした樹脂が出来上がるのですが、、これは固まると硬いエポキシ樹脂にバサルト繊維が絡んでいますので、エポキシ樹脂の弱点である衝撃を受けた時にパキッと割れやすいという点をカバーする事が出来ます。
強度を高めたいという時は砂を加えれば良い訳ですが、今回は動く手摺を固定させるという目的ですのでバサルト繊維のみを混ぜて伸縮性を高めています。

このバサルト繊維配合の樹脂モルタルを手摺の内側の部分に予め詰め込み、元の位置で固定させます。

内側からあふれ出てくる樹脂モルタルを表面で成形して形を整えます。
手摺の状態により上に穴を開けて、その穴から樹脂モルタルを流し込むという場合もあります。
今回は手摺の内側に詰め込んでから元の位置に固定させましたが、これでも内側では圧をかけて固めますので、手摺の動きは固定させれるという事になります。

12月上旬で日中の気温が11℃でしたので、ヒートガンで温めて硬化の促進をさせながら作業しました。

乾かないうちにソンソラテープで千切れた部分を巻いて密着させて、密着させたソンソラテープを更に樹脂モルタルで押さますので。バサルト繊維配合の樹脂モルタルで挟んで固めますので、硬化するとかなり衝撃に強いものとなります。
ソンソラテープを貼る際の写真はバタバタして撮れませんでしたが、写真の樹脂モルタルの下にはソンソラテープが巻き付けられています。

最後に樹脂ペーストを被せるように塗ります。

これも固まれば表面が強くなりますし、塗料のプライマー的な機能を果たします。

補強が完了しましたので、色を合わせて手摺の塗装をしました。
アステックペイントさんのマックスシールドのシリコンを使用しました。

床との取り合いの裾部分にシールを打ちました。
これは機能と言うよりも見栄えだけの事になります。

これで手摺の根元の補強と手摺全体の塗装が完成しました。
もうこの段階で手摺は腕で押しても動かないように固定していますが、内側に詰まっている樹脂モルタルは完全に硬化していませんので少しの振動はありましたが、2~3日して完全に硬化すると蹴っても大丈夫という凄い状態になっています。
アタックSPB工法としては今回の手摺の千切れ程度は安易に出来ますが、結構ひどい状態の依頼も有りますので随時ブログにて掲載をさせていただきたいと思っています。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
