2025.09.06
「お金がないから起業できない」という人は、起業家に向いていない

先生のためのウェブ集客研究会の堀です。今回は、何かをスタートする時によく聞く「お金がないからできない」という悩みについて、現実的な解決策をお話ししていきたいと思います。
私自身も長年この問題で苦労してきましたが、それを乗り越えてきたからこそ今の自分があります。現状打破したいと思っているサラリーマンの方や、独立を考えている方にとって参考になればと思います。
厳しいことを言いますが...「お金がない」と言った時点でアウト
実は、「お金がないから起業できない」と言った時点で、その人は起業家には向いていないんです。厳しい話かもしれませんが、これが現実です。
なぜかというと、起業するということは0から1を生み出すことだからです。商品もない、お客さんもいない、お金もない—そんな状態から全てを作り上げていくのが起業なんですよ。
これって、タクシー運転手になりたいけど運転はできないと言っているようなものです。起業の本質は「ないものを作り出すこと」なのに、それができないと言っていては、いつまでたっても現状は変わりません。
質問を変えれば世界が変わる
ここで重要なのは、何にフォーカスするかによって人生が変わるということです。人間の脳は優秀な検索エンジンなんですね。質問に対して答えを探そうとするんです。
例えば私が事業を始めた時、お金が足りない時にどうしたか。最初は「お金を借りよう」ということに頭が行くわけです。すると金融機関や消費者金融ばかりが目につくようになります。
でも質問を「どうやれば収入を増やすことができるのか?」に変えると、売上を上げる方法や収入を増やす方法にフォーカスするようになるんです。
現状打破には強いエネルギーが必要
起業には、負のエネルギーでもいいんですが、すごいパワーが必要です。私の場合は「今の現状から絶対に抜け出したい」という強い思いがありました。
朝7時からバイトをして、昼は弁当の配達、そのあと塾をやって、夜はインターネットの仕事...3つも4つも仕事を掛け持ちしていた時期がありました。この現状を打破したい、アルバイトを辞めたいという気持ちが、解決に向かうエネルギーになったんです。
具体的な解決のコツ:マインドマップで細分化する
問題が出てきた時のコツは、物事を細分化して考えることです。私はマインドマップソフト(今はシンプルマインドやマインドマイスターを使っています)で全部考えるようにしています。
例えば「お金がない」と漠然と考えても解決しません。でも「いくら足らないのか?」と具体的に考えてみる。20万円必要だとしても、手持ちをかき集めれば実は15万円だけが足りない、となるかもしれません。
解決方法は大きく3つ
1. 調達(お金を用意する)
国民金融公庫などの公的機関から借りる
信用保証協会を通じて金融機関から借りる
商工会議所の制度を利用する
資産売却(使わないものを売る)
2. 収入を増やす
売上の構成を「客単価×客数×購買頻度」に分けて考える:
客単価アップ:今まで1万円で売っていたものを、セット販売で1万3千円にする
客数増加:ジョイントベンチャーで他の事業者と協力する
購買頻度向上:既存のお客さんにもう一度連絡して再購入してもらう
3. 支出を削る
家賃などの固定費を見直す
本当に必要なもの以外は削る
例:コピー機のリース(月3万×5年=180万)をやめて中古購入(20万)にする
起業の悩みは2つだけ
30年やってきて分かったのは、起業の悩みは結局お金の悩みと人の悩みこの2つだけということです。この2つを乗り越えていく技術がないと、起業では生き残れません。
「お金がないから」と立ち止まるのではなく、「どうやって解決するか」を考える習慣をつけることが大切です。専門家に相談するのも一つの方法ですから、何か困ったことがあればいつでもご相談ください。
現状打破は簡単ではありませんが、考え方とアプローチを変えれば必ず道は開けます。まずは質問を変えることから始めてみてください。