facebookで塾生を集めたい塾長は見ないでください。

ある晴れた日。公園でたくさんの子どもたちがいました。ワイワイと話しながら砂場で遊んでいました。親たちはいません。

山を作ったり、トンネルを作ったり。

そこにある1人の男性が来ました。その男は高校生を対象とした塾の先生が一生懸命チラシを巻きはじめました

「こちらをどうぞ見てください」
「はーい」
「こちらはどうぞ見てください」
「はーい」
「こちらをどうぞ見てください」

そして、全て配り終わりました。その後塾に帰って塾長に対して報告しました。

ある男「塾のチラシ全部配り終わりました」
塾長 「そうか。ありがとう。それで反応はどうだった?」
ある男「はい。全部受け取ってくれました」
塾長 「そうか。あのチラシから何人生徒が来るかな?」

この話を聞いてどうでしょうか?通常「はぁ?何をやっているのだ」と思いますよね。当然ですが、配る相手が間違っているからです。小学校の1年生の子に大学受験のチラシを配るのはおかしい話です。

これは常識的に考えて集まらないと思います。もちろん、その子の上に高校生の兄や姉がいる可能性はないとはいえません。

ですが、目の前にいる子どもたちが大学受験にするまでには少なくとも10年以上はかかります。

塾の先生でこんなことをする先生はいません。チラシを配るなら、進学校の高校の前でチラシを配るぐらいです。

以下は facebook をやっている人は見ないでください。

こんなことはオンラインでは通常起こることなのです。この話をすると何人かの先生はカチンときて、この先を見ないかも知れません。

ですが、本当に「生徒を集めたい」と考えるのであればこちらを見てください。というのはこの内容を読むと「無駄な努力をしなくて済む」からです。

facebook を使って集客するということは私も通常使います。実際にセミナーでも集客しています。

今回のセミナーも告知したのはセミナー1週間前にもかかわらず、1日目満席。追加にして2日目も増席してしてさらに満席です。

なぜ、できたのか?それは簡単な話です。「欲しい情報を欲しいときに欲しい人に届けたから」だけなのです。

私が今までいろいろな媒体を使ってきました。今も使っています。例えば有料広告。 facebook。 アメブロ。メルマガ。以前は mixi も使っていました。あらゆる媒体です。

その経験から言うと facebookで生徒を募集するというのもありだと思います。ですが、もしfacebook を使う場合は、
「あなたの facebook の友達にお客さんとなる見込み客である可能性はありますか?」
もう一度聞きます
「 facebook でお互いに登録している友達は見込み客で自分のお客さんになる可能性はありますか?」

もし

「私は生徒の友達のお母さんとも facebook で登録しています」

と言うのであれば ok です。それならどうぞ宣伝してください。ですが同業者である塾の先生に対して「うちの塾はどうですか?」と言うのは冒頭の低学年のお子さんに予備校のチラシを配るのと同じです?

つまり、「宣伝している媒体」と「メッセージ」が全く一致してないわけです。

先ほどの公園の話で言うと低学年のお子さんに関して言うならば、低学年向けの教室の案内を渡すのはありかと思います。

しかも私が低学年の子にチラシを配るのでのあれば、そのチラシが捨てられないように子ども向けの漫画を書いてチラシを配るかも知れません。そしてお母さんに確実に渡してもらえる工夫をして、チラシを配ります。

このように相手に伝える内容や商品は必ず一致させないとダメなのです。

これは通常のチラシを配っていると当たり前の話です。そして、どの塾の先生もやっています。
ですが、オンラインになると全く違うことをやっています。

自分の塾生となる保護者のいないところで、自塾の宣伝をしても意味がないのです。その努力に意味はありますか?

もう少しその話をしますね。実は私は同様の内容を以前テストしたことがあります。媒体は当時流行していたmixi。マイミク申請をして、たくさんアクセスを集めました。期間は3か月。対象は小中高生の子を持つ親。ある手法を使って、1日のアクセスは何千単位。月単位では「何十万単位」でアクセスです。ですが、集客は「0」です。

「それは広告の中身が悪いのではないの?」

と思われるかも知れません。いえ、その内容は「メルマガで反応のあったもの」です。当然、それで生徒を集めることができた内容です。それで「0」なのです。

つまり、当時は「私の生徒なる保護者はいなかった」のです。もう少し詳しく書くと「子どもに高い教育を受けさせたい親」です。

先ほどはfacebookではないですが、私もfacebookで集客をします。それは一般の塾の生徒はやりません。もちろん5名ほど私の元会員さんも登録してくれています。ですが、基本的には塾の先生がほとんどです。

だから、facebookを集客に使う場合は「塾の先生向け」特に「塾長向けの商品の案内」をします。塾の先生向けのメッセージをします。

もう一度聞きますが、
「あなたの facebook の友達には自分の塾生となる保護者は登録されていますか?」
もし登録されていないのであれば無駄な努力になります。

確かにfacebookで告知すると自分のブログサイトや塾のサイトにアクセスは集まるかも知れません。ですが、それは同業者のアクセスであって、決して見込み客のアクセスではないのです。

同業者のアクセスが増えると、塾生は増えますか?もう一度聞きますね。同業者のアクセスが増えて塾生は増えますか?

大切なのでは「アクセス数」ではなく、「見込み客のアクセス数」なのです。

もしオンラインで生徒を集めたければ、「集めたい対象」「宣伝する媒体」「宣伝するメッセージ」を必ず一致させることです。このように書くとfacebookはダメだと思うかも知れません。そうではないのです。

「facebook広告」と言って、自分の塾生の対象となる広告を使うことも可能です。

ですがもしfacebookで塾生を集めたいと思うのであれば、まずやるべきことはfacebookの友達を塾の先生仲間ではなく、自分の対象となる塾生がいる保護者と友達申請をしないといけないのです。そうしないといくら宣伝しても意味がないのです 。

それを考えてやってみてください。

「遅刻しそう」と慌ててタクシーに乗りました。その結果は? 一覧 鼻毛美人