2025.02.25
なぜ 精油からフタル酸エステルが検出されたのか
ごきげんよう🎶
(一社)日本アロマ蒸留協会 代表 森あつ子です。
いつもは、ZOOMで理事会を開催しておりますが、年に1、2回
理事の皆様にご足労いただき、理事会を開催していますが、先日はこちらで開催。
有楽町にもありますが、新宿サザンテラスは個室が予約できますので
おすすめです(個室料 2時間2000円別途)
そこでいただいたレタス蒸しが美味でしたので、早速
ATR POTで。
ATR POTの下には
しらす
お出汁パック
ドンコ
水を入れて キッチン蒸留スタート。
10分弱で完成。
美味しいスープで蒸し上げてますので 普通の蒸し料理より美味で
下には スープも完成!
しらすが飛び散ってます笑
蒸したレタスはこんな感じ。ここにも、シラスくん登場
突沸がわかりますね。
このレタス お店のソースが美味しかったので
できるだけ近づけたいとやってみました。
オイスターソース
蜂蜜
みりん
黒酢
スープもレタスも最高でした。
さて、今日は、ここ最近、日本でも話題に上がっている
精油11ブランドの精油から、フタル酸エステルが検出されたという論文が話題になっていますね。
アロマセラピストさんならすでにご存知の方も多いはず。
この論文は、ママベーションとEHNが共同で行った新しい報告書について説明しています。
この報告書では、11の人気ブランドのラベンダーとペパーミントの精油22種類を、米国環境保護庁認定の研究所でテストしたところ、すべての精油に検出可能なレベルのフタル酸塩が含まれていることが判明したというもの。
フタル酸塩は、さまざまな製品の溶剤や安定剤として使用される化学物質であり、曝露はホルモンかく乱、不妊症、発達障害に関連しています。
テストでは、試験した油中のフタル酸塩のレベルは40ppbから13,029ppbの範囲。
フタル酸塩のレベルが最も高い精油には、Aura Cacia Lavender Pure Essential OilとDoTERRA Lavender Essential Oilだったとの発表です。
一方、フタル酸塩のレベルが最も低い精油には、Mountain Rose Herbs Lavender Essential OilとNature Packaged Lavender from Bulgaria Origin 100% Essential Oil。
自然の香気成分の効果効能を期待できる精油から、、なぜに?環境ホルモンが?と驚かれた方も多いかと思います。
私も びっくりいましたが、精油に限らず、本当に 恐ろしい基準の中で生かされているということです。
精油からフタル酸エステルが検出される原因は、主に以下の3つが考えられるのではないでしょうかね?
1. 製造過程での混入:
- 溶剤としての使用:
- フタル酸エステルは、香りを長持ちさせるための溶剤として、合成香料や香水などに使用されることがあります。精油の製造過程で、これらの物質が誤って混入する可能性があります。先日も、ローズオットーと販売されていたものが
偽和であったととあるコミュニティーで話題になっておりまして、やはり 信頼できるメーカーから購入することの
大切さを感じております。
- フタル酸エステルは、香りを長持ちさせるための溶剤として、合成香料や香水などに使用されることがあります。精油の製造過程で、これらの物質が誤って混入する可能性があります。先日も、ローズオットーと販売されていたものが
- プラスチック製品からの溶出:
- フタル酸エステルは、プラスチックを柔らかくするために使用される可塑剤です。精油の製造や保管に使用されるプラスチック容器やチューブなどから、フタル酸エステルが溶け出す可能性があります。
原液の精油がプラスティックを溶かす実験は、aromapodレッスンでも アロマクラスではご覧いただいておりますね。
保管の容器は重要です。
今は素材を使って、蒸留器で蒸留されているアロマセラピストさんも多いと思いますが、、、プラスティックの管を使っている場合、その危険性は高いとも言えますからご注意ください(汗)
またステンレスだから安心とは言えないですね。
これはいつも言っていますが、家庭で蒸留するということを推奨する協会として蒸留器の素材には徹底的にこだわってATR POTを作っています。「お鍋の機能も持ち合わせた蒸留器」として特許も取得していますが、お鍋の素材は、危険性がないことをきちんと厚生省で許可も取っています。
自家蒸留されている方は、素材に十分ご注意くださいね。
- フタル酸エステルは、プラスチックを柔らかくするために使用される可塑剤です。精油の製造や保管に使用されるプラスチック容器やチューブなどから、フタル酸エステルが溶け出す可能性があります。
- 製造機器の汚染:
- 精油の製造に使用される機器が、フタル酸エステルで汚染されている場合、精油に混入する可能性があります。
精油は、抽出後に熟成させ香りを安定するまで寝かしますが、その保管のタンクの材質によっては、精油の原液が溶かすことは当然あります。
- 精油の製造に使用される機器が、フタル酸エステルで汚染されている場合、精油に混入する可能性があります。
2. 意図的な添加:
- 希釈剤としての使用:
- 一部の悪質な業者によって、精油を希釈するために、安価なフタル酸エステルが意図的に添加されることがあるそうですから恐ろしいことです。。
- 一部の悪質な業者によって、精油を希釈するために、安価なフタル酸エステルが意図的に添加されることがあるそうですから恐ろしいことです。。
3. 環境汚染:
- 原料植物の汚染:
- 精油の原料となる植物が、フタル酸エステルで汚染された土壌や水で栽培されている場合、精油にフタル酸エステルが残留する可能性があります。
1. プラスチックの可塑剤
- フタル酸エステルは、ポリ塩化ビニル(PVC)などのプラスチックを柔らかくし、柔軟性を与えるために広く使用されています。これにより、以下のような製品が作られます。
- ビニール製の床材、壁紙、ケーブル
- 玩具、文房具
- 医療用チューブ、輸液バッグ
- 自動車の内装部品
2. 香料の溶剤・保留剤
- フタル酸エステルは、香料を溶かし、香りを長持ちさせるために使用されます。
- 香水、化粧品
- 芳香剤、消臭剤
- 洗剤、柔軟剤
3. その他
- 印刷インキ
- 接着剤
- 塗料
つまりは、、、人間が便利な世の中にするために生み出した化学物質ということですね。
精油からフタル酸エステルが抽出されたと騒ぎ立てる前に、まず根本の見直しが必須なのでは?と個人的には
思います。
私は、今回 フタル酸エステルが検出されたドテラ社の精油は使いませんし買ったこともありませんが、、、
ドテラ社の精油だけがNGというわけでなく、、
例えば、あなたが日常的に使っている柔軟剤にも フタル酸エステルは香りを長持ちさせるために使われているということです。。
これは洗剤や消臭剤、塗料。壁紙も然り。
フタル酸エステルは、環境ホルモンとして作用する可能性があり、人体への悪影響が懸念されています。
特に、子供や妊婦への影響が懸念されており、一部のフタル酸エステルは、玩具や化粧品への使用が規制されています。
しかしながら、フタル酸エステルは私たちの身の回りの様々な製品に使用されています。
それは微量だとしても、精油の場合は、、その性質上、より注意が必要ですね。
信頼できるメーカーのものを使ってまいりましょうね。
ちなみに私は プラナロム社のものを使っています。
精油の飲用は 日本ではそもそも認められていませんし、、あなたの健康のためにも
辞めることをおすすめします。
先日の理事会でも 帝京大学教授 厚味教授とも話しましたが
こんな時代だからこそ、「キッチン蒸留」の良さが際立つよねと正直思っております。
精油を最も安全に使う方法としても「キッチン蒸留」はおすすめです。
本物を見分ける力を身につけていきましょうね。
念の為、フタル酸エステルがどのような危険性があるかも記載しておきますね。
フタル酸エステルへの曝露により、(これは低量でも起こります)
ホルモンの乱れ
生殖能力への影響
低出生体重
肥満
甲状腺癌のリスク増加
子供の脳の発達の遅れ
ADHD
IQ低下
喘息
アレルギー
流産
早産
閉経の早期化
などなど、あげればキリがありません。
ちなみに ママベーションとEHNによる以前のテストでは、オリーブオイル、アボカドオイル、ココナッツオイルなどの他の製品にもフタル酸塩が検出されていることも述べられていますよ。。。
米国消費者製品安全委員会は、特定のフタル酸塩を子供用製品では禁止していますが、FDAは食品接触材料の添加物としてそれらを承認しています。それはなぜかを考えると恐ろしいです。。
自分の健康は自分で守りましょうね。