竹炭効果
竹炭は、高温下で蒸気や空気などの酸化したガスの作用を受けながら造り出されます。この炭化工程の中でできる細かい気孔と網状組織にはたくさんの微細な空洞があり、それが様々な物質を吸着する能力を高めています。更に、この工程ではたくさんの静電気が生じるのでその静電気が毒素等との結合を容易にしていると言われています。
この様な性質を持つ竹炭は、最近では炭素のナノテク・ブームも手伝ってその高度な機能が注目されており、少しずつ人々の認知を広げています。更に竹炭の持つ様々な効果がテレビに取り上げられ、それらを応用した日用品としてのグッズもよく見かけるようになりました。
水の浄化作用
食べ物が美味しくなる
竹炭により浄化されてミネラルも含んだ水を料理に使えば当然味も美味しくなります。炊飯釜に竹炭を加えて炊いたご飯は、炭から溶けでる無機成分(主にカリウム、マグネシウム、カルシウム等)が米に移り、赤外線による熱伝導の良さも手伝ってふっくらとつやも出て美味しく炊きあがります。
天ぷら油に乾いた竹炭を入れると、遠赤外線効果で芯まで熱がとおり、衣がからっとおいしく仕上がり、且つ、油も長持ちします。フライやから揚げも同様です。油の保存する時は油の不純物を吸着するので酸化を遅らせ、油の日持ちがよくなります。
竹炭に熱を加えると発生する遠赤外線効果は、焼き魚や煮物の料理にも役立ちます。煮物では煮崩れしにくくなり、水分子の塊を細分化して粒子を細かくするので味が浸透しやすくなります。
冷蔵庫や野菜室に竹炭を置くと、消臭効果がある他に、野菜や果物の老化を早めるエチレンガスが吸着されるので食品が長持ちします。逆に果物の熟成には時間がかかるので注意です。
消臭効果
活性炭の消臭材は既に商品として一般的です。木炭は多孔質でその表面積は、1g当りテニスコート1面ほどもありますが、竹炭はその10倍もあるといわれています。 最近では竹炭を消臭材として、インテリアに飾る製品も数多く見られます。竹炭を焼く温度によって消臭する対象物質が異なる特徴があります。高い温度では硬い炭、低い温度では柔らかい炭になりますので、それらを混ぜて使うと効果的です。特にアンモニアについては粉末1Lで80Lのガスを吸着することができますので、トイレの消臭にピッタリです。
また、竹炭を焼く工程で得られる竹酢(液)にも、強い除臭効果があります。これは竹酢の臭いで打ち消すのではなく、含有成分の酸やフェノールが臭いの元となるアンモニアや硫黄化合物等を分解消臭しています。生ゴミに使用する場合は竹炭パウダーと竹酢液の併用がより効果的で、三角コーナーや排水口の臭いや滑りも竹炭で抑えられます。
土壌改良
敷炭の効果
高い調湿性
竹炭は湿気を吸収する能力が非常に高く、床下が高湿になると湿気を吸って湿度を下げます。逆に乾燥すると吸収した湿気をはき出す能力もあるため、メインテナンスフリーの半永久的な除湿剤として理想的なはたらきをしてくれます。
竹炭を床下に敷くことで、特殊な環境を除き、梅雨時期でも湿度が100%に達することが無く結露を防ぐため、カビやシロアリの発生が抑えられます。
一般的にシロアリの駆除等には、毒性が長続きする農薬が使用されています。これは微量ながらも室内にも入り込むため健康を害する恐れがあります。
竹炭は、天然素材で人体に有害なガスを放出することもないですし、逆に有害なガスや臭いを吸着するはたらきがあり、ご自宅の環境改善につながります。また床下に竹炭を敷き詰めることにより、場を改善し、ご自宅をイヤシロチ化することができます