将来を期待されたため、自分の意志とは関係なくピアノ優先の日々を送っていました。

ピアノを始めてからずっと「ピアノが上手な子」というイメージを持たれていたと思います。
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勉強よりお手伝いより趣味より、ピアノ、

練習時間確保のため、部活も進学先も決められてた、​​​

結果を出せば更なる上達を求められ、結果が出なければ厳しい言葉、

、、、これだけではない、いろいろなことがありました。
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小さな頃はあまり気になりませんでしたが、成長するにつれこう思うようになりました。
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「私の価値は、ピアノについての他者の評価だけで決まる？」
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私のピアノに関わる大人は、嫌な人に思えました。

弾くのは楽しくて好きだったけど、誰か大人が関わるととたんに嫌になりました。

辞めたかったけど、辞めさせてもらえませんでした。

もし辞めたとしても、ピアノ以外何もできなくなっていました。

味方になってくれる大人がいないまだ高校生の私には、無理にでもそこから離れることはできませんでした。
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自分の気持ちや考えを伝えようとしても聞いてもらえないしわかろうとしてもらえない。

自分の価値観より他者の価値観を優先するようになりました。

大切な友達はできたし一緒にいる時間は楽しいけど、自分らしく過ごせない。

みんながかわいいと言っている物、みんなが好きだと言っていること、みんなが、みんなが、、、。

どこかで自分に対して違和感を感じながらも、他者の価値観にのっかってしまうほうがラクだと感じるようになり、いつしか自分の価値観がわからなくなっていました。
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そんな時に“カウンセリング”、“カウンセラー”という言葉を知りました。

とても強く惹かれ、意味もわからないままワークショップの資料を取り寄せていました。

それも結局否定されて終わり、その時から心の奥にずっと“カウンセリング”をしまっていて、事あるごとにボンヤリ思い出してはいました。
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​自分の価値観を抑え込み、周りの流れにのるように過ごした学生生活が終了し、ピアノ講師になりました。

自分で考える力を失くし、植え付けられた価値観で生きている当時の私は自責の念が著しく欠けていたと思います。

何かあればどこか他に理由を探す…全てが自分事ではありませんでした。
(今更ですが、当時私に関わってくださっていた方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。）
​一方で「他者のせいで自分の人生がダメになるのは嫌だ」と、その気持ちだけは妙に強く持っていて。

なので、こうなってしまったのは自分が原因だともどこかで思っていました。

学生時代には成績がつくので、良い評価があれば喜ぶことはできた。

けど社会人になると成績がなく、他者からの評価も受けにくく自分を肯定する基準がなくなる。

それが余計に自己肯定感を低くしていたと思います。

自分の全てが嫌でした。

けれど、私は人からかわいそうな人と思われることに抵抗感があり、虚勢を張って自分を奮い立たせていたところがありました。

なので、周りの人は私が苦しんでいることは気付かなかったと思うし、それがとても救いになっていたと思います。

ただ、それは本当の自分ではありませんでした。
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​結婚して、出産、育児が始まりました。

自分の価値観を見失っている私は「こうあるべき」という世間の価値観で子供に接していました。

幸か不幸か子供たちは大きな反抗もなく育ちました。

逆に私はと言えば小さなことに一喜一憂し、安定しているとは言えない状態でした。

他のお宅のお子さんが褒められると、うちの子は…？と思ったし、

レストランなどで静かにできないときは思い切り叱ったし、

私の中にある、他者の価値観で子供を見ていました。

母親の価値観を押し付けられるだけでも子供からしたら迷惑な話ですが、

それが母親でもなく誰か知らない人の価値観なんて…

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ここまでお読みいただきありがとうございます。

続きは随時更新していきますので、お待ちいただけたら嬉しいです。