Asai Farm&Molln(浅井ファーム&もるん)

農薬と化学肥料とジベレリンを使わないと決心してから
​ 2016年から夫は農薬、化学肥料、ホルモン剤を使用しない農業を始めます。しかし、夫の苦労はここからでした。

 暑い夏の草刈作業は体に応えます。
 除草剤を使わないということは、草が元気に生える。でも、必要以上に生えては欲しくない。従って、人間の手で刈らなければならないわけです。

​ 試行錯誤で草取り方法を考えていました。人に聞き、機械を駆使し、けれど思うほどの効果はなく、やはり、真夏の炎天下でも、夫が刈らねばならない
作業でした。2年ほどアイガモ農法をした時もありましたが、草刈り隊のアイガモが野生動物にやられたり、いつの間にかいなくなったりで、成果は得られませんでした。
 草ぼうぼうの田んぼで、稲は肩身の狭い育ち方をしていました。もちろん、収穫量は激減です。いつかは大地が恵みをもたらしてくれると信じて毎夏、草との戦いがあります。
 また、うんかの大量発生の年がありました。近所のどの田んぼにもうんかの被害がありました。黄金色に実った稲が稲刈りを待つ時期にうんかが発生して、田んぼの中にいくつもの、稲の枯れた直径5~6mほどの穴ができました。

 近隣のこの悲しい風景を車窓から眺めていました。そして、我が家の田んぼを見た時、驚く光景が目に入ってきました。そうなんです。我が家の田んぼにはうんかの穴はなかったのです。この時の情景は声を大にして言いたかったです。こんなに如実に農薬散布の有無が分かる結果がでるなんて思ってもいませんでした。
 私の推測ですが、周囲の慣行農業の農家では、ネオニコチノイドなどの殺虫剤を撒いていたと思われます。その田んぼの中では、昆虫類がいなくなり、うんかが飛来しても敵はいません。うんかは好き放題に稲の茎に入り込み、甘い汁を吸うだけ吸って稲を枯らせたと思われます。
 中には、慌てて、ラジコンで農薬散布をする農家もありました。どんな方法であれ、一生懸命に育てた稲が枯れていく光景は悲しいです。
 しかし、この件で、我が家の農業の方向性が確実に立証されて、自信になったと感じています。
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「ぶどうの種はいらない。」そんな孫の一言から始まった、命をつなぐ"種"のお話。自然のまま育った野菜や果物が持つ生命力と、未来へ種を残すことの大切さを、孫たちとのやり取りを通して伝えます。