mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
片付けと欲と執着の関係
この間、
お掃除と片付けのセミナーをやった時、
けっこう話したいことが片付けに関して
ありまして。
というのも、
セミナーの時も話したのですが、
片付けと掃除、どちらが先かといえば
まずは片付けでしょ。
モノがたくさんあったら、
いくら掃除して清潔にしたところで、
気分のすっきり度合いはイマイチだし、
そもそもモノがたくさんあったら
掃除がしづらいし。
で、まずは片付けからやらないと
先に進めないんだけど、
片付けって実はすごく精神的な面と
密接に関わっていると思いませんか?
僕は、
お掃除は仕事として受けていますが、
片付けはメニューにしていません。
頼まれればやるんですけど。
でも、金額設定がすごく難しいと思っている。
というのも、
掃除はある箇所が見た目にキレイになって
汚れが取れて、清潔になれば
クライアントとしては満足できる。
でも、
片付けはそもそもゴールがどこなのか?
それ自体が人によって全然違うし、
とてもその人の価値観やライフスタイルと
密接に関わっていて、
クライアントの満足がどこにあるのか、
聞き出すだけでも相当な時間がかかる
可能性がある。
そして、
実際の作業にまた膨大な時間がかかる
可能性がある。
やる作業が決まっていれば
すごく簡単。
捨てたり、
移動したり、
入れ直したりすればいいだけだからね。
だけど、
それを決めるまでの作業がものすごく
簡単ではない。
そう。
モノと向き合い、
いる?いらない?
使う?使わない?
こう問いかける作業って、
実はとてもエネルギーを使う。
自分と向き合うわけだから。
自分の価値観と向き合う。
自分のライフスタイルと向き合う。
自分の好き嫌いと向き合う。
自分の過去や未来と向き合う。
とても重いエネルギーワークだよね。
だから、これに付き合うとなると、
簡単じゃないのだ。
世の中に片付けに関する本は山ほどあるし、
今でも新しい本が出続けている。
それはなぜかといえば、
それだけ難しいことだし、
人によってマッチするものは本当に色々
あるということだと思う。
ダイエットとかと同じだよね。
過去、
片付けの本で売れたものといえば、
やましたひでこさんの断捨離や、
こんまりちゃんの人生がときめく片付けの魔法
などがあるが、
これらの本は、
モノを捨てる、手放すという
とても難しいところを
「今と向き合う」とか
「ときめくかどうか」など
わかりやすく、
共感を覚えるフレーズと考え方で
捨てる、手放すことのハードルを
うまく超えさせてあげたものではないかと
思っている。
では、
なぜ片付けが難しいのだろう?
ダイエットで言えば、
痩せている人からすると不思議なもので、
「痩せたいなら、食べ過ぎないで、運動する」
ことができればいいだけなのに、
何でできないんだろう?って感じでしょw
では、
片付けだったら
「収納に収まる程度にモノの量を抑え、
モノの置く場所を決め、使ったモノは
元へ戻す」
ことだけやっていれば部屋が散らかることは
ない。超簡単な原理原則だ。
だけど、、、
ダイエットも、片付けも、
簡単ではない、、、
それってなぜか?
これって欲だよねw
あとは執着w
身もふたもないそのままを言っちゃったけど
僕もできていないよ。人間なんて弱いものさ。
だから同じテーマの本が売れ続けるんだもんね。
で、
何で今日はこれについて書いているかというと、
一つ自分の中で執着と欲を手放すことに成功
したからである!(エラそう、、、)
よかったらぜひあなたもやっていただきたい。
それは何かと言うと、
アフロの稲垣さんて知っている?
朝日新聞社を退社して、電力を極力使わずに
ミニマリストな生活をしている人。
あの人の本を読んでいて、
そーか!と気づいたアイディアを実際に
やってみたの、今日。
アフロの稲垣さんは、
自分で所有することをやめて、
自分の部屋と思う範囲を広げることにしたの。
冷蔵庫を持たずに、近所のスーパーを冷蔵庫がわりに
使うようにした。
風呂を持たずに、近所の銭湯を風呂がわりにした。
これ、賢いよね?
というか、
昔はみんなものがなかったからこうしていたんだよね。
いま流行りのシェアです。
で、
僕は今日、図書館に寄贈したんです。
50冊くらい。
この本は、
今まで自分が人生においてとても影響を受けた本を
集めていて、子供たちが必要な時期になったら読ませたい
と思って取ってあったものでした。
でもね。
子供が読むタイミングなんていつ来るのかわからんな、
と最近になってすごく思ってきた。
また、
僕自身が図書館を頻繁に利用するようになって、
自分の読みたい本が少ないことに気づいた。
だったら、近所の図書館に寄贈して、
自分の本棚がわりに使って、
必要になったら読みに行けばいいやと。
僕が手放した欲と執着は、
自分が読みたいときにすぐ読みたいという欲と、
所有していたいという欲と、
子供たちに自分のことをわかってほしいという執着なんか
そういうものを手放すことができちゃった。
そうしたら、
たくさんの本棚スペースが生まれたよ。
そして、
自分の好きなもの
大切なものを多くの人と分かち合えるという
とてもいい気分を手にすることが出来ました。
今日やったことだから話したくて書きました笑
また
お掃除の仕方についても書きますからね。
玉川広志