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イメージトレーニングで理想の自分になれるとは?

ニュージーランドの世界最強と言われているラグビーチームのオールブラックスは、試合の前に全員でダンスをすることで有名だ。

この行為こそが、イメージトレーニングなのだ。いまの実力をこの場所で思う存分発揮したいイメージを試合前に身体で表現している。
成功のイメージを脳にインプットするイメージトレーニングが試合に対して大きな効果を発揮する。

北京オリンピックの陸上400メートルリレーでメダルを獲得した朝原宣治選手は、大会後のインタビューにおいて、表彰式でメダルを受けとったときの感想を聞かれたとき、次のように答えました。

「表彰台でメダルを貰うことを何度もイメージしていたため、実際にメダルを受けたとき、現実と非現実を区別できない、なんともいえない感覚でした」優勝している自分、表彰台に立っている自分、堂々とプレーしている自分、金メダルをつかんだ自分など、競技における目標を達成した自分をイメージすることによりメダルに近づけた

ラグビーだけでなく、スキーのジャンプの葛西選手、体操の内村選手、アイススケートの羽生選手など有名スポーツ選手ではこのイメージコントロールが定番になりつつある。専門のスタッフにより身体とは別にメンタルにおいて、選手たちに勝つための「思い込み」を植えつけさせているのも最近の傾向です。

私もトライアスロンをやっていた時、会場に着くと一番最初にやっていたことが、ゴールに行って完走したとイメージしてゴールを通過する儀式だった。

イメージとは頭の中に浮かべる映像のことで。イメージの力を借りることによって、成功の可能性が高まるのです。試合の最中、辛くなってもゴールのイメージが最後まで引っ張ってくれたことをおもいだします。

「思い込み」というイメージは「独りよがりで、思い込みが激しい」などとあまりいいイメージではないのですが。

脳が「いい思い込み」をすると、必要なときにカラダがそのイメージどうりに動く。この思い込みを適切に訓練して養うのが、イメージトレーニングです。

脳は現実とイメージの区別があまりうまくできないようなのです。
つまり、「実際に現実に存在する何かを見ること」と「頭の中で作り上げたイメージを見ること」は脳にとっては同じことなのです。

ものごとを成功に導き結果を出そうと思えば、なにより日頃から「うまくいくイメージ」を持っていることが重要になります。その理由は、「脳はイメージしていることしか実現できない」からです

脳はすべての感情の状況をも記憶するので、その状況に合った経験値を呼び出すことができる。そこにはマイナスイメージ、プラスイメージの区別なく記憶が存在している。

人前でアガってしまったり、嫌いな食べものは見たくもないというのは、マイナスイメージのほうの記憶を引き出してしまったからだ。

逆に、「がんばってやるぞー、成功させるぞー」という意気込みなど、やる気が前面に出ているときは、プラスイメージがのほうの記憶を引き出している。

大事な試合などでうまく力を発揮するには、いい経験をしたときのプラスイメージをすばやく引き出し、成功のイメージをインプットして身体の動きにつなげることが必要なのだ

このイメージトレーニングを目標達成や成功に向けて行う方法があります。

「理想を明確にすること」が必要で、具体的な理想像である「理想モデル」を考える。

「理想モデル」は自分がなりたい歴史上の人物でも、尊敬している身近にいる人でも、自分が作り上げた現実にいない人でもいい、単純に、その理想モデルを真似していくだけでどんどん理想に近付いていきます

さらに、その理想モデルがどんな所に住んでいるのか、なにを食べているのか、どんな車に乗っているのか、など出来るだけイメージを体験することにより目的に到達しやすくなる

家を買わなくてもモデルハウスに行ってみる、レンタカーでフェラーリを借りてみるなど
つまり、目指すべきモデルが見えてきたら、次にやるべきはリアルなイメージトレーニング。

目標達成に関連するシナリオや感情を1つひとつ細部にわたり思い浮かべているときは、気楽に目標達成について考えているのではなく、実際に具体的な行動で成功する練習をしているのだと言う。

これを上手にやるには、五感をできる限り使って目標をイメージするとよい

夢に見た会社に就職することが目標なら、面接で着る服、面接の前に飲むコーヒー、不安を和らげるために聴く音楽などを思い浮かべれば良い。さらに、できれば同じことを体験してみる

あらゆることをイメージとして思い浮かべることで、そのイメージをよりリアルに感じられる

気を付けなければならないのは、イメージトレーニングによってマラソンのゴールに到達するのを助けてくれるかもしれないが、長距離を走ったことがないのなら、持久力を鍛えることが絶対必要なのはあたりまえだ。

実際に行動しなければ何も始まらない。結局のところ、最終的な目標は、達成できることをすべて思い浮かべられるように、イメージしたことを達成することなのだ。
 
 
 

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