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閑心窯通信Vol..2.〜薪について
閑心窯通信をご覧頂きありがとうございます。
ただ今、山口県萩市の「ギャラリーJIBITA」にてWeb販売をして頂いています。今回は土鍋中心のラインナップです!
https://jibita.stores.jp/
ここのお店は私と同年代のご夫婦がやっておられて、すごく気持ちの良いお店です。
ぜひ一度覗いてみてください。
さて2021年に入り丹波もすごく寒い日が続いてまして、工房の薪ストーブもフル活動で暖めてくれています。
ストーブに使う木材は基本なんでもよくて、近所の製材所さんから木の端っこの廃材を貰ってきて燃やしています。
よく訊かれる質問で「閑心窯の商品は何で焼いてますか?」と尋ねられます。
ここ数年は釉薬の商品が多いので、灯油窯を主で焼いており、年に1回ほど登り窯を焚いています。
灯油窯は1日で焼きますが、登り窯はサイズも大きく4日間ほど焚き続けます。
焚き始めたら5分に1回ぐらい、薪をくべて温度を上げていきます。なかなか大変です。
登り窯に使う薪の種類ですが、赤松がいちばん適しています。
木自体に油分が多く、よく燃えるのと、燠(おき)の状態がちょうど良い時間でなくなるからです。(燠とは簡単に言うと炭がおこっている状態のこと)
薪ストーブでは煤が多く出るので、松は嫌われます。
雑木(樫・楢・桜・もみじ・栗・等々)は燠の状態が長いので燠が溜まりやすく焚きにくので登り窯ではあまり使いません。
ただ灰の色が松に比べて青緑ぽく上がるので、焼き上がりに深みが出ると思い、閑心窯では松と雑木と両方使います。
薪ストーブや料理では、燠の状態が長いので好まれます。(備長炭も樫の木です)
杉・檜は燠の状態が短くて、温度を上げにくいです。
800度ぐらいまでは良いのですが、それから大変なのであまり使わないですね。
2021年、閑心窯も薪のように燃えます。
終わり。