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出口に置いたひとつの箱。それが私が経た20年の答え
おはようございます。羊飼いの丸岡です🌱🐑
私の牧場には、立派な入場ゲートも、券売機もありません。
あるのは、出入口に置かれた「料金箱」だけです。
そう、いわゆる無人販売スタイル。
しかも「後払い制」です。
金額はいちよう掲示してあります。が、
実際にあなたが中で体験した価値を、評価額として入れてくれればいい。
"価値なし"であれば払わなくても大丈夫です。
こちらも申し訳ないですしね。
もしあなたが経営者なら、「そんな甘いことでやっていけるのか?」と思うかもしれません。
「タダで遊んで帰る人ばかりになるんじゃないか?」
「性善説でビジネスは回らない」
わかります。
私も最初はそう思っていましたから。
でも、蓋を開けてみれば。
売り上げは右肩上がり。
以前の「管理協力費」時代よりも、遥かに多くの支援が集まるようになったのです。
なぜか。
今日は、この「箱」がもたらした、意外な物語をお話しします。
その前にお知らせです。
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🐑 **愛知牧場 ひつじフェスタ 2026**
📅 4月11日(土)・12日(日) 10:00〜16:00
📍 愛知牧場(愛知県日進市米野木町南山977)
🎟 入場無料
ただ見て終わりじゃない。刈って、紡いで、編んで。
羊から生まれる「循環」を体感できるフェスティバルです。
詳しくはこちら → https://www.instagram.com/sheepfan.jp/
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さて、
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「期待」を売らないという戦略
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以前、入口でお金をいただいていた頃。
正直、クレームは度々ありました。
「羊が全然寄ってこない」
「もっと触れ合えると思ったのに」
「餌が売り切れているなんて詐欺だ」
「お金を払ったのにー」
..ごもっともです。
入口でお金を払う。
その瞬間、そこには「契約」が生まれます。
**「対価を払ったのだから、満足(ふれあい)を提供しろ」という契約が。**
こうなると、私たち飼育員はどうするか。
クレームを避けるために、羊を無理やり誘導します。
羊を狭い空間に閉じ込め、「接客」を強要する。
お客様が購入したエサを食べる様に、エサの給餌を制限する。
これでは、何のために羊飼いになったのかわかりません。
なにより、子供たちに見せたい本当の姿ではありませんでした。
だから、私は契約を解除することにしました。
それが「後払い」です。
先に提供する。
もし羊が寄ってこなくて、つまらなかったら?
一円も払わずに帰ってください。
今日はごめん。よかったらまた来てね。
逆に、羊と心が通じ合い、
また来たいなと思ってくれたら
箱にお金を入れて支援してもらえると嬉しいです。
すると、不思議なことが起きました。
クレームが、ほとんど来なくなりました。
それどころか、箱の中にお札を入れる人までいる。
これは、ただの入場料ではありません。
動物たちを支える、純粋な感謝の気持ちなんです。
タイミングが悪ければ、全然楽しくない牧場かもしれません。
思っていた体験が出来ずにガッカリさせてしまうこともあるでしょう。
ごめんね。でも、動物との距離感って
本来は思い通りにならないものだと思うんだよね。
たまたまかもしれないけど、うちはこのやり方でうまく機能しています。
「期待」を手放した先にこそ、本当のふれあいがある。
私はそう信じています。
今日はここまで。
それではよい1日を🌱🐑
今回の話の音声解説はこちら
https://open.spotify.com/episode/578uOJCSRZ8TcT5PQI3LqD?si=Kcb12XDiTrKJgaYV_mUemw
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