哲学堂鍼灸院

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人工甘味料の身体に対する影響とは?

こんにちは。
東京都中野区にある哲学堂鍼灸院 院長の井上です。

前回は、
天然甘味料についてお話しました。

今回は人工甘味料についてお話したいと思います。

人工甘味料とは、
その名前の通りに、化学的な合成により作られた、自然界には存在しない甘味成分です。

人工甘味料は、『糖アルコール』と『合成甘味料』の2つに分けられます。

糖アルコールとは、
果物や野菜などから成分を人工的に抽出し生成したもので、代表的なものは、キシリトールやソルビトール、エリスリトールなどです。

この糖アルコールに属する人工甘味料は消化管で吸収されにくい性質があるため、摂取量が多くなると下痢などの症状が現れます。

次に合成甘味料とは、
アミノ酸や酢酸誘導体、砂糖の誘導体などの化学物質を結合・変換して製造されたもので、砂糖の数百倍の甘さがあり、カロリーがゼロか微量で、血糖値が上がらないので、ダイエットなどに良いと多くの飲食物に使われています。

代表的な合成甘味料は、
・アスパルテーム
・アセスルファムK
・スクラロース
・サッカリン
などですが、そもそもどういった経緯で作られたのでしょうか?

実は、
一番最初に発見された人工甘味料はサッカリンと言われています。

サッカリンが作られたきっかけは、アメリカ人の化学者コンスタンティン・ファールバーグが、石炭タール誘導体の研究中に、手を洗わずに食事をした所、指に非常に甘い物が付着していることに気付き、偶然がきっかけで発見されました!

その後サッカリンは、
第一次世界大戦中の砂糖不足の際に普及し、ダイエット製品などに広く利用されるようになりましたが、1970年代に動物実験により発がん性があるとの報告が出され、1977年にカナダやアメリカで禁止になりました。

しかし2000年になり、
人への発がん性は、通常の生活で摂取する量では問題ないとして禁止が解除され、再び使われるようになりました。
日本でも九州でよく使われる甘い醤油にサッカリンが入っています。

その他アスパルテームも
1965年にアメリカ人の化学者が胃潰瘍の治療薬を研究中に、誤って合成した物として発見されました。

このように合成甘味料は、甘味料とは関係ない実験中に偶然発見されたのでした。

そんな合成甘味料ですが、
『適量を守って摂取する分には影響がない』として世界中で使われていますが、安心してはいけません!

合成甘味料は、
コスト削減などの背景から、数種類の合成甘味料を混ぜて使う事が多いです。

短期的には安全にみえるかもしれませんが、長期間摂取することで、確実に身体を蝕んで行きます。

具体的な危険性は、
糖尿病や心臓疾患のリスクの上昇や腸内細菌叢のバランスを崩し、血糖値のコントロールが難しくなったり、免役系に問題が生じるリスク、発がん性のリスクなどがあります。

その結果、
アレルギー体質や自己免疫疾患、がん、心疾患、精神疾患など様々な問題が浮上してくることに・・・

地球上に育まれた物質と全く異なる、化学的に作られ、抽出により純度を高くした物質を、長期間摂取し続けると、身体の機能が崩壊、特に腸内細菌が破壊され、腸内環境が悪化することで、免疫機能が低下し、免疫異常やアレルギーなどが起きてしまうことは、必然的なのだと理解することが大事です。

そもそも、
人間の身体にとって糖分は、炭水化物を分解することで得られるので、砂糖や人工甘味料などの純粋な糖分は必要がないのです。

だからこそ、
純粋な糖分は、医学的な立場から言えば、身体にとっては有害物質でしかないのです。

そこを踏まえて、
自分の健康状態を比較検討して、あくまでも特例的に、糖分を摂取する程度にする事が、健康な身体を作る為には大事で、日常的な摂取を続けると、身体が少しづつ壊れ続け、将来的に様々な病気を引き起こす結果になることを知っておいて下さいね。

次回は、食品添加物についてお話します。


PS:甘いものを食べたいなら、今の季節なら焼き芋なら安全に甘味を楽しめます!
農薬不使用の安納芋は、しっとりねっとり甘味が強いさつまいもです。
農薬不使用の紫菊芋は一般的な白菊芋と比べて食物繊維が10%多く、イヌリン量は18%多く、不飽和性脂肪酸が多いのが特徴です。

https://ec.tsuku2.jp/items/72111521523520?t=3&Ino=000020404200

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