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バスの車内――電車とは違う「出口の確保」が安心を生む
こんにちは。合同会社RHSY(護身部)の山本です。 これまで電車での護身についてお話ししてきましたが、今回は「バス」に焦点を当てます。 電車は停車駅でしか降りられないのに対し、バスは任意の場所で停車してドアを開ければ降りられる。 バスの車内では、比較的安心できるのは後部座席や後部出口付近です。
もちろん好みもあると思いますが、下記を意識しましょう。 車内全体を見渡せる 視線が集中しにくく、不審者に絡まれにくい 非常ボタンや後部非常口にアクセスしやすい 一方で、前方の混雑しやすい位置や、通路を塞ぐ立ち位置は避けた方が良いでしょう。 電車と同じく、護身の基本は「観察」です。 ポケットに手を突っ込んだまま カバンの中に手を差し込んだまま 上着の中に不自然に手を隠している こうした仕草は、犯罪準備や痴漢行為につながることもあります。
都心部におけるバスは頻繁に人の出入りがあるので、僕はその度にそれとなく確認しています。
「違和感」として認識し、静かに席を変える、あるいは運転手に伝える準備をしましょう。 バスには後部非常口が義務づけられています。 一般的な流れはこうです: 赤いカバーを外す(警報が鳴る場合あり) レバーを矢印の方向に回す/倒す(操作方向は車種による) 外側に押して開く(非常口は必ず外開き) 前の座席を前に倒し(だいたい座席の下部にレバーがあります)、脱出口のスペースを確保 外に出る前に後続車を確認し、安全地帯へ退避 👉 この「座席を倒す」工程を忘れると、非常口はあっても脱出できません。 バスには通常の乗降ドア(前方・後部)にも非常コックが備わっています。 カバーを開ける ボタンを押す/バルブを回すことで空気圧を抜く 扉を手で押し開ける という仕組みです(操作方式は車種によって異なります)。 つまり運転手が開けなくても、非常コックを使えば自力でドアを開けて脱出できるのです。 バスに乗ったら、ぜひ一度でいいので車内を見渡してください。 後部非常口はどこか 非常口前の座席はどうやって倒すのか 前方・後部ドアの非常コックはどこにあるのか こうした情報を知っているだけで、「もしもの時も自分で行動できる」という安心感につながります。 次回は 2025年10月13日(祝)@大久保スポーツプラザ。テーマは「みんなで学ぶ防犯」。 安心は知識と体験から生まれます。
電車とバスは一見似ていますが、安全面では決定的に違う点があります。
つまり、もし危険を感じたときに「ドアや非常口を自力で扱えるか」が、安心の分かれ道になるのです。■ 1. バス車内の安全な位置取り
ただし「出口に近ければ安心」というのは誤解です。バスのドアは運転手の操作が必要だからです。
だからこそ 非常コックの存在を知っておくこと が重要です。■ 2. 周囲観察のポイント
特に 手元の動き に注目してください。■ 3. 後部非常口の開け方
普段使うことはありませんが、護身の観点では知っているだけで安心感が変わります。
車種ごとに操作表示があるので、事前に確認しておくことが何より大切です。■ 4. 前方ドア・後部ドアの「非常コック」
これは「ドア付近の小さなカバー」の中にあり、赤や黄色で「非常用」と表示されています。
この点が、停車駅以外では降りられない電車との最大の違いです。■ 5. 事前確認が安心を生む
■ セミナーでの体験学習
お子さんと一緒に、お仲間と一緒に、「もしも」を考えながら備えを考える内容です。
電車とバス、それぞれの特性を理解して、日常をより安心に変えていきましょう。