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【おせっかいFP通信】#16 あなたは「家族会議支援®︎」という言葉を知っていますか?(前編)
【あなたは「家族会議支援®︎」という言葉を知っていますか?(前編)】
セカンドライフを楽しく楽(らく)にする!
おせっかいFPのセカンドライフ楽活指南
FPライフ・4Cの入原です。
いつもメールマガジンをお読みくださり、誠にありがとうございます。
突然ですが、皆さんは「家族会議支援®︎」という言葉を知っていますか?
知っている人が増えてきましたが、初めて聞いたという人もいるかもしれません。
「家族会議支援®︎」とは、相続対策をする際に家族同士の話し合いがうまくいくように、然るべき第三者を間に入れてサポートを受けながら進めることです。それをサポートするのは相続コンサルタントです。
※「家族会議支援®︎」という言葉は、現在では株式会社ライブリッジが商標登録をしています。
この「家族会議支援®︎」に関して、前編・後編の2回に分けてご紹介していきます。
今回は、相続対策の「手段」と「目的」についてお伝えします。
【相続対策の「手段」と「目的」】
「家族会議支援®︎」について語る時は、
そもそも「相続対策とは何か?」について考えるところからスタートしなければならないでしょう。
「相続対策」と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?
・相続税の節税
・生前贈与
・生命保険の加入
・節税のためのアパート経営
・タワーマンションの購入
・不動産管理法人の設立
・養子縁組
・家族信託の組成
・後見契約の準備
・遺言書の作成
確かに、これらはすべていわゆる「相続対策」と呼ばれるものです。
しかし、
これらは相続対策の目的ではなく「手段」であると気づいている人がどのくらいいるでしょう?
ズバリいいます。
保険セールスの方が提案する相続税の節税のための保険契約
不動産会社の方が提案するアパート経営
税理士が提案する不動産管理法人の設立
士業が勧める家族信託の組成・養子縁組・後見制度の活用、遺言書の作成など、
これらは全て相続対策の手段であって目的ではありません。
それでは「相続対策の目的」とは何でしょうか?
【相続対策の「本当の目的」とは?】
生前贈与も、相続税の節税も、遺言作成も、家族信託も、
相続対策の「手段」であり、決して目的ではありません。
相続対策の目的、それも「本当の目的」は
「愛する家族に後顧の憂いを残さないこと」
「自分亡き後、大切な家族同士が争いごとを起こさないこと」
または
「自分の親が亡くなった時に、兄弟姉妹や親族間で揉めないこと」
「親が残してくれた大切な人との関係が毀損されないこと」
ではないでしょうか?
生前贈与
相続税の節税
遺言書作成
家族信託の組成など、
家族・関係者の同意を得ないままこれらの手段を講じてしまったら、相続が実際に発生してしまった後、
「俺は生前贈与されてないけど?」
「相続税は思ったより少なくてよかったけど、もう兄の顔は一生見たくない」
「誰かが父に都合よく遺言書を書かせたに違いない」
など、残された家族の間で問題の火種となってしまうことも少なくありません。
【まとめ】
●相続対策の「手段」は、相続税の節税のための保険契約や不動産会社の方が提案するアパート経営など
●相続対策の「目的」は、「家族・関係者間の問題の共有と同意・合意の形成」
次回は、「家族会議は家族だけでやってはいけない!」「誰かの家族会議のサポートが必要」に関してお伝えしたいと思います。
お楽しみに!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。