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【おせっかいFP通信】#13 投資には三つの悪魔が登場する⁈

【投資には三つの悪魔が登場する⁈】
セカンドライフを楽しく楽(らく)にする!
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FPライフ・4Cの入原です。

いつもメールマガジンをお読みくださり、誠にありがとうございます。

前回、FIWA会長の岡本和久さんの書籍「お金と心」(200パーセントのしあわせ持ちになれるシンプルな生き方)(出版社:知玄舎)をご紹介しました。今回もその中から大事なことをお伝えしたいと思います。

実は投資というのは「とてもシンプルで簡単なものだ」と、たった75文字で表現し、おっしゃっています。
(次の75文字で表現しています。)

「全世界の株式インデックス・ファンドをできるだけ若いうちから、毎月、定期的に一定額を積立投資する、そして、それをリタイアするまで絶対にやめないで続ける。」

これだけなのです。

これを守ることでリタイア後に大きな塊の資産を作ることができるのです。数十年間淡々と続ける、これだけなのですが…、実はこれが一番難しいのかもしれません。

なぜならば、そこに「三つの悪魔」が登場して、あなたを迷わせ75文字の約束を守れなくしてしまうからなのです。

【一つめの悪魔 「無知」 】
これは投資を始める前にやってくる悪魔のささやきです。
「投資などばくちだ。あんなものまともな人間のすることではない。」と多くの人が投資と投機を間違えて助言してきます。

投資信託は投機(利益、差益を狙う取引)ではありません。

長期的に「購買力の維持+アルファ」を狙って資産形成をしていきます。将来の自分は今の自分が支えていることに気づき、退職後の生活水準が大幅に落ち込まないようにすることができます。

他人の言うことに惑わされず、自分で調べて知識を得ることが大事です。
重要なのは、「長期投資はできるだけ早く始める」ということです。

【二つめの悪魔 「恐怖」 】
無知の悪魔を乗り越えて、資産運用を始めてしばらくすると必ずと言っていいほど市場が暴落したりします。

「こんなときに積立投資を続けていても大丈夫だろうか?もっと下がったらどうしよう。」

これはもっともな不安です。

昨日まで「俺もやろうかな」などと言っていた友人も「だから危ないと言ったじゃないか」などと得意そうに言ったりします。当然、まだそれほど投資経験がないので不安になります。こんなとき恐怖にかられて積立をやめてしまうのです。

積立をやめるだけではありません。「とりあえず全部売っておいた方がいいのではないか」と思ってしまうのです。下がったところで買い戻せばいいと考えます。

でも、それは現実的には難しいのです。

逆の恐怖の悪魔もいます。マーケットが大幅に上昇する。そうすると「そろそろ利益を確定した方がいいよ。どうせバブルは崩壊するから、下がったらまた買えばいいじゃないか…。」そんなささやきが聞こえます。

高値で売って安値で買い戻すことができれば苦労はないのです。それができないから、みんな短期投資で苦労するのです。

そんなささやきにも耳をふさいで、積立を続ける。

積立投資は値動きに関係なく毎月決まった日に買い続けていきます。マーケットを気にする必要はなく、むしろ忘れているくらい、ほったらかしがちょうど良いのです。時間をもっと他のことに有効に使いましょう!

【三つめの悪魔 「欲望」 】
これらの悪魔の誘惑を乗り越えて資産運用を続けていると、だんだん自信もついていきます。本を読んだりセミナーに出たりして知識もついてきます。

そうすると少しずつ時間をかけて資産を形成するのがかったるい感じを持つようになります。これが第三の悪魔、つまり「欲望の悪魔」です。

「もっと早く、たくさん儲かりそうな方法があるはずだ」という考えがよぎり、短期間で大儲けしたというような話も耳に入ります。

多くの場合、それは投資ではなく、投機が一発当たったというのにすぎないのですが、つい、それを狙ってしまうのです。そしていつか本来の資産運用から離れて投機家への道に迷い込むことになってしまうのです。


【まとめ】
今回は投資をするときの「三つの悪魔のささやき」をお伝えしました。
① 一つめの悪魔は「無知」
② 二つめの悪魔は「恐怖」
③ 三つめの悪魔は「欲望」

生涯に渡る資産形成は、「長期・積立・分散投資」これが投資の王道です。
とてもシンプルなものなのですが、長い年月の間には迷いが出てくるのも当然です。
そんな時は、最初に始めたものは崩さずそのまま続け、新しく試したいものは別に追加で購入することをお薦めします。

結果が見えてくるのは最低でも5年から10年、そして福利の効果が見えてくるには20年から30年ぐらいかかります。

できるだけ早く始めて、始めたらほったらかしで、楽しく楽(らく)に資産形成をしましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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