おせっかいFP セカンドライフ楽活指南

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

【おせっかいFP通信】#11 自己破産にもお金がかかる⁈

【自己破産にもお金がかかる⁈】
セカンドライフを楽しく楽(らく)にする!
おせっかいFPのセカンドライフ楽活指南
FPライフ・4Cの入原です。

いつもメールマガジンをお読みくださり、誠にありがとうございます。

突然ですが、皆さんは、
「借金で首が回らなくなったら自己破産すれば解決する!」
と思っていませんか?

実は自己破産するには弁護士に依頼しなければなりません!
その費用は、なんと『約40万円~100万円』

その費用を払い終わってからの自己破産になります。払い終わるまでは自己破産が完了しないのです。

最近はキャッシュレス化が進みクレジットカード決済が一般的になりました。カードを上手く使えている方はいいのですが、キャッシングやリボ払いで苦しんでいる方もいます。今回は「債務整理」の注意点をお伝えします。


【銀行のおまとめローンは絶対に返せる時だけにしよう!】
おまとめローンは複数の借り入れを低金利なローンで一本化することで毎月の返済負担を軽減することができます。

おまとめローンを取り扱う金融機関は多くありませんが、東京スター銀行のおまとめローンはよく知られ、消費者金融等と比べ、低金利で利用できるのも特徴です。

ただ、おまとめローンを利用して返せなくなったら「任意整理」というものが使えず、先ほどの「自己破産」手続きしかできなくなってしまいます。


【「任意整理」は家族、職場に知られない!】
ここで「任意整理」という言葉が出てきました。もう少し詳しくここから債務整理に関してご紹介します!

債務整理には
・任意整理
・個人再生
・自己破産
の3種類があります。

【任意整理】
司法書士の先生にお願いし、家族や職場に知られず、金融機関と直接交渉します。

【個人再生、自己破産】
弁護士の先生にお願いします。官報で公告され家族や職場に知られ、家族が連帯保証人の場合は家族に返済請求が移ります。

「個人再生」は債務の1/5または最低返済額100万円まで軽減できます。
「自己破産」は全ての支払い義務が免除になります。

「任意整理」が後の2つと違うのは、家族と職場に知られずに解決することができる点です。おまとめローンを利用すると「任意整理」ができなくなるということを知った上で、申し込むときには注意しましょう。


【「任意整理」ができない場合もある!】
「任意整理」はおまとめローンの利用以外にも利用できない場合があります。
それは、以下の5つです。 
① 任意整理は交渉して利息を軽減できるということが主になります。その上で元金は3年~5年で返せる見込みがないと難しいです。10年も待ってもらえるわけではありません。
② 過去に一度も返していない場合は論外になります。
③ 住宅ローン、車ローンで困っている場合は、その資産を手放してからの債務整理になるので、家や車を手放すことになります。
④ 銀行や信用金庫のおまとめローンから借りている場合はできません。クレジット、キャッシング、リボ払い、消費者金融などからの借入が対象です。
⑤ 住民税などの税金、国民健康保険料などの延滞は対象外です。
※市役所の窓口へ相談することになりますが、延滞利率は14%以上とかなり高いです。


【まとめ】
① 自己破産にもお金がかかる!
② 任意整理は家族、職場に知られない!
③ 任意整理ができない場合もある!

多重債務になる原因で一番多いのが「生活費の不足」です。
最初のきっかけは些細なことかもしれません。でも、本当に借りなければいけない不足分なのか、踏みとどまって考えて欲しいのです。安易な借り入れは危険です。
やむおえない時は一人で悩まず誰かに相談しましょう。相談する勇気があれば道は開けます!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する