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【in-transition】VUCAの時代の人生戦略
VUCAとは一言で言えば、
「先が見えない」ってことです。
例えばコロナウイルスの流行は、
VUCA時代の顕著な事象のひとつです。
感染状況は常に「変動」し、
ワクチン接種の効果や
特効薬は「不確実」で、
世界中の経済や交流が
「複雑」であるがゆえに
感染は拡大し、
いつ流行が収束するのか
「曖昧」な日々を過ごしました。
VUCAの4つの要素が
絡み合うことで、
これまでになく
先が見通せなくなったわけです。
特に現代は複雑性の度合いが
高い世界になっています。
世界中の国々、人々の交流、
世界的な分業がベースとなった
サプライチェーン。
世界が複雑に絡み合うことで、
局地的に起こった事象が、
世界全体に影響を及ぼします。
しかも予測がつかない形で。
さて、こんなVUCA時代を
どう生きていくのか？
どう捉えていくのか？
先が見通せないから「不安」
と思うのか、
先が分からないから「面白い」
と思うのか。
皆さんはどっちですか？
ぼくは「面白い」派です！
人生、想定外なことの方が
断然面白いと思います。
いまの仕事なんてまさにそう！
ぼくがこんな事業に出会って、
起業までしてしまうなんて、
想定外以外のなにものでもありません。
一方で、先が見えないことに
不安になることは、
人にとっては当然のこと。
安全な木の上で生活していた人類が
獣のうろつく地上に降り立って
生き抜いてこれたのは、
「不安」という感性があったから。
いわば、先が見えないことに
不安になることは
人類が生き抜くための武器であり、
人類のDNAに刻まれた
標準機能です。
そこで、大事になってくるのが
ものの見方。
先が見えないということは、
「とてもわるいことが起こる」
というリスクもあれば、
「とてつもなくいいことが起こる」
というチャンスも同時にあるって
見方はどうでしょう？
最悪の事態を想定しながら、
最高の機会をものにする
余地を残しておく。
そういう考え方を
「バーベル戦略」といいます。
金融の専門家である
ニコラス・タレブという
知の巨人が提唱した考え方です。
タレブは、
「90%会計士、10%ロックスター」
という生き方を例に挙げています。
安定した報酬が得られる会計士という
働き方をベースにしながら、
同時に大化けする可能性がある
ロックスターを目指すという戦略。
バーベルって両端に錘がついてますよね。
これと同じように、
中途半端なところに手を出さずに、
安定したベースを押さえながら、
チャンスにも対応できるように
準備をしておくという方法です。
一番の悪手は、
どちらか片一方に偏ること。
「オレはロックスターを目指して、
音楽一本でやっていくんだぜぇ！」
みたいなノリでいくのは、
カッコはいいかもしれないけど、
リスクはデカすぎる。
逆に、
「会計士なので将来安泰」
もまたリスキーです。
なぜならAIという
これまたVUCAな代物が、
自分の職業に取って代わってしまう
最悪の事態に対応できなくなるから。
チャンスに対して、
常にそれをものにする余地を
残しておくという
バーベル戦略は、
VUCA時代を楽しく生きる
ひとつの指針になると
ぼくは思っています。
目の前のタスクに追われて、
未来の可能性への扉を
閉ざしていませんか？
今日もここまでお読み頂き、
ありがとうございました！
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