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【おせっかいFP通信】#6 大学生の子供の国民年金は親が払う方がお得!は本当か?
【大学生の子供の国民年金は親が払う方がお得!は本当か?】
セカンドライフを楽しく楽(らく)にする!
おせっかいFPのセカンドライフ楽活指南
FPライフ・4Cの入原です。
いつもメールマガジンをお読みくださり、誠にありがとうございます。
前回は下記の2点をお伝えしました。
① 追加納税制度を知らない学生は8割!
② 追納すると税金控除が受けられてお得。
ただ、少ない初任給の中からそれを支払うのは容易なことではないと思います。
2024年の国民年金保険料は月額16,980円ですから、1年間で合計203,760円を納めることになるのです。奨学金の返済が始まる方はなおさら大変だと思います。
私は、親が支払ってあげることをお勧めします。
【子供の国民年金を親が払う方がお得な理由!】
なぜ親が子供の国民年金を立替払いした方がお得になると言われるのかというと
「就職後まもない20代の所得より40代~50代の親世代の所得の方が高いことが多いから」です。
日本の所得税は累進課税制度を採用しているため、所得が高ければ高いほど税率が高くなり、その分節税効果が高くなるのです(*)。
* 「支払った国民年金保険料×税率」分の節税が可能となります。
どのくらい節税が可能になるのか気になりますよね?
詳しく知りたい方はこちらのURLから ⇩
(こちらのURLをコピーして検索してください。)
https://home.tsuku2.jp/f/nenkin/New
つまり、平均的には“親世代の税率の方が高く⇒節税効果が高い”という事です。
従って、多くの家庭では「親が立替払いをして子供が就職後に保険料を受け取る」ほうがお得になると言われるのですね!
【親が払うのであれば付加年金の支払いも忘れずに!】
なお、親が学生の子供の国民年金を払うのであれば、「付加年金(付加保険料)」の申請及び支払いも忘れずに行うようにしましょう!
付加年金は、老齢基礎年金の上乗せ年金で月額400円の保険料で加入することができます。なんと受給後2年で元が取れるお得な制度なんですよ。
学生納付特例により猶予を受けている場合には利用できない制度ですから、親が立替払いをしてあげるのであればついでに加入しておきましょう!
【学生納付特例制度のデメリット:付加年金等の上乗せ年金が利用できない】
学生納付特例制度を利用中にはデメリットもあります。
付加年金・国民年金基金・iDeCoは、保険料を納付している国民年金第1号被保険者だけが加入できる制度です。学生納付特例を利用している時は加入できません。
公的年金だけでは心もとない現代において、上乗せ年金に加入できないのはデメリットといえばデメリットでしょう。
【最後にまとめです。】
① 国民年金保険料は親が立替払いして子供が就職後に返済してもらう方法が最もお得である場合が多い
② 親が払うのであれば付加年金への加入も忘れずに!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。