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【おせっかいFP通信】#5 知らないのはもったいない!学生納付の追加制度

【知らないのはもったいない!学生納付の追加制度】
セカンドライフを楽しく楽(らく)にする!
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FPライフ・4Cの入原です。

いつもメールマガジンをお読みくださり、誠にありがとうございます。

桜の時期は過ぎましたが、4月に真新しいスーツに身を包んだ新社会人たちを見かけると私はいつも思うことがあります。
それは、
「年金の学生納付特例制度」のことです。

会社の若い人達と話す機会があると、私は必ず聞いてしまいます。

私:「大学時代に学生納付特例制度の申請ちゃんとやっていた?」
Aさん:「はい、申請しましたよ。」
私:「猶予してもらった年金はちゃんと追納した?」
Aさん:「えっ?あれ払わないといけないのですか?」
私:「・・・。」


【「追納制度を知らない学生」は8割!?】
厚労省『令和2年国民年金被保険者実態調査結果』によると、学生納付特例者のうち、学生納付特例制度の「追納制度」について知っていると回答した学生はわずか19.8%でした。学生納付特例制度の周知度は高く、年金への影響を知っている学生も少なくないにもかかわらず、実に8割の学生が追納制度を知らないことになります。

一方、追納制度を知っている人々の間では、追納するか否かで大きく意見が分かれています。

ただし、総務省『「年金業務の運営に関する行政評価・監視-国民年金業務を中心として-」の結果に基づく勧告に対する改善措置状況(2回目のフォローアップ)の概要』(令和3年5月31日)では、「学生納付特例期間を有する20歳代後半から30歳代前半は追納制度の利用割合が高い」とされています。

また、令和元年度に追納勧奨を強化したところ、令和元年度における追納制度の利用者は、平成30年度の16.6万人から1.9万人増え、18.5万人になりました。

さらに、増加要因を分析したところ、「2年目及び9年目の層が増加」していたとのこと。この報告から、追納勧奨の強化によって初めて追納制度の存在を知った人々や、追納期限を前にして駆け込みで納めた人々が多くいたのではないかと考えられます。賛否両論はあれ、追納制度の需要は決して少なくないようです。


【メリット:保険料を追納することで所得税控除が受けられる】
学生納付特例を利用すれば、学生時代の保険料の支払いを猶予することができます。また、猶予された保険料は最大で10年遡って納付することが可能です。

お金がない学生にとっては大きなメリットですね。

さらに、副次的な効果として、社会人になってから過去の猶予分を追納することにより所得控除(社会保険料控除)が受けられます。

所得控除による節税金額は、追納加算額よりも大きいのが普通です!


本日は、学生納付特例制度の「追納制度」について知っておきたい基礎知識をお伝えしました。

次回は【大学生の子供の国民年金は親が払う方がお得!は本当か?】についてお伝えします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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