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【in-transition】整いの弁証法⑫ ジンテーゼは優れているか?
LITRAメールマガジン
【in-transition】読者の皆さま、
いつもお読み頂き、ありがとうございます。
合同会社LITRA代表の加藤亮介です。
突然ですが、皆さんは
「ウイスキーはお好き」ですか?
もし無人島に一種類だけお酒を
持って行っていいとしたら、
ぼくはウイスキーを選ぶくらい
ウイスキーがスキです。
(でもたまに熱燗も飲みたくなるかも)
前回のメルマガで、
現代日本人が、縄文人、
北東アジア人、東アジア人の混血で
世界中の人たちと親戚関係にある
ということをお伝えしました。
アフリカで誕生した現生人類が
世界中に拡がったことを
「グレートジャーニー」と言いますが、
日本列島というのは人類の旅路の
ひとつのターミナルだったんですね。
現代日本人というのは、
弁証法的に見ると、
縄文人というテーゼに、
北東アジア人や東アジア人という
アンチテーゼが交ざりあった
ジンテーゼというふうに
見ることができるわけですが、
ここでひとつ
考えてみたいことがあります。
それは、
「ジンテーゼは、
テーゼやアンチテーゼよりも
優れているのか?」
ということ。
これをウイスキーを例にとって
考えてみたいなと思います。
ウイスキーには大きく分けて、
シングルモルトとブレンデッドの
2種類があります。
シングルモルトとは、
ひとつの蒸留所で造られたウイスキーで、
ブレンデッドは、
複数のシングルモルトを原酒にして、
混ぜ合わせたウイスキーになります。
サントリーでいえば、
北海道の余市蒸留所で造られたウイスキーが
シングルモルトウイスキー「余市」で、
山崎や白州蒸留所の原酒なども掛け合わせたのが
ブレンデッドウイスキー「響」となります。
「響」って名前は素晴らしいですよね!
異なる原酒を掛け合わせることで生まれる
ハーモニー。調和。
ウイスキーは弁証法的お酒なんですね。
通りでぼくはウイスキーがお好きなわけです。
シングルモルトの個性の立ったお酒も、
ブレンデッドのバランスの取れたお酒も
どっちも素晴らしいんです。
現代日本人というのは、
いわば「響」なんです。
「響」が「余市」よりも
優れているってわけではないですよね。
ぼくはジャパニーズウイスキーも好きですが、
スコッチも、アイリッシュも、バーボンも好きです。
スコッチの銘酒「マッカーラン」の蒸留所を見に、
スコットランドに行ったくらい好きです。
ウイスキーはその土地の風土の特徴が出ます。
スコットランド地方の離島のひとつである
アイラ島では泥炭(ピート)が豊富で、
このピートをウイスキーの原料である
麦芽を燻すのに使うので、
ヨード臭という独特の風味があります。
これをハイボールで飲むのがたまらないんだなぁ!
ウイスキーにそれぞれの特徴があるように
民族というのもそれぞれの特徴がある。
どれが優れているとか、
そういう価値判断ではないんです。
現代日本人は「響」のような
調和のとれたブレンデッドです。
日本文化は胡麻和えのようなものだと
以前のメルマガで書きましたが、
そんな文化を生み出した日本人は、
DNAのレベルで和する人たちなんです。
DNAに刻まれた無意識のレベルでの
「和」の在り方。
それが文化として顕在化している日本。
無意識から顕在意識、
そして文化として「和」が発現してきたのには
どんな歴史的な過程があったのでしょうか?
次回はそのあたりを深堀してみたいと思います。
今日もここまでお読み頂き、
ありがとうございました!
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