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年末上映、ゲストの話あれこれ
立て続けのメルマガご容赦ください!
「1/10 Fukushimaをきいてみる」シリーズ監督の古波津陽です。
今号は#43です。
振り返るタイミングを失って、ちょっと時間が経ってしまったのですが、
どうしても素晴らしかった年末上映のことを皆さんとシェアしたいので、ここでお時間を下さい。
ゲストの皆様から素晴らしい言葉を聞けて、
10年続けた佐藤みゆきさんと私にとって感慨深いものになるのかなと思いきや、
生で「1/10」のインタビューをしているような、ハッとする瞬間の連続。
背筋が伸びました。
どんなゲストが来て下さってどんなお話をしたのでしょうか。
要約でお届けしますね。
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【井上美和子さん】
前回、古波津・佐藤みゆきも欠席した上映会の救世主・井上美和子さんが、
12月29日の司会を引き受けて下さいました。
美和子さんは、原発事故を経験し、関西へ避難した福島の方として、
また本シリーズに2回取材された語り手として、
様々な角度から最新作の感想をお話ししてくださいました。
「今回の映画ではたくさんの若者が話してくれた。
私たちの世代は若者たちに、自信を持って語れることがあるのか?
モヤモヤを若者に取り除いてもらうのか、
私たちがきれいにしてから若者に渡して死ぬのか。
映画を観てそんなことを考えた」
実に強い言葉でした。
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【會澤祥弘さん】
ゲストに、映画の語り手・會澤祥弘社長がご登壇。
なんとサウジアラビアから直接会場へ!
世界をまたにかける北海道の会社「會澤高圧コンクリート」の社長さんで、
映画でもご覧の通り、発想から行動まで最先端を走っています。
浪江に作った施設について、
「建てたことによって地元の方々が『ふるさとを二度失った』と感じないよう、
悩み抜いた。浪江のある方に『思い切りやりなよ』と背中を押されて施設を作った。
みんなと同じモヤモヤを抱えながらニューカマーも来ていることを知って欲しい」
というお話に感銘を受けました。
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【佐山泰三さん】
会場サンモールスタジオのオーナー・佐山泰三さんは、
「東日本大震災から半年後、古波津監督と一緒に『虹を架けよう』という
復興支援ソングのMVを制作した。
現地の人の言葉も聞いていたので、監督が『聞く映画』を作りたいと言った時、
私が協力しなくて誰がするんだと思った」
と応援の思いを語ってくれました。
あたたかい上映会場がここサンモールスタジオです。
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【佐藤眞由美さんと佐藤進さん】
12月30日は佐藤みゆきさんのご両親、佐藤眞由美さんと進さんがご登壇。
お母さんは「こんな大きい画面で見るなんて…」と恥ずかしそうでした。
「10年を経てみゆきさんとの関係はどう変わった?」という問いに
「物事を教えてあげるという『親子』の関係から、やっと『友達』にの関係になれた」
と答えたお父さんの言葉が印象的でした。
「福島に興味を持って覗いてほしい。ニュースは鵜呑みにしないで自分で調べて」
とのメッセージも。
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【岡野由裕さん】
チラシなどのグラフィックをデザインしてくださっている岡野由裕さんが神戸から到着。
ご自身も神戸で阪神淡路大震災を経験されています。
「何か福島の力になりたいと思いを抱えていた中で、この映画に出会った」
という、岡野さん。強い思いがチラシに込められていたことにあらためて感動しました。
登壇して下さった勢いで、一緒に抽選番号を引いてくれました。
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【抽選会】
最終回の抽選会はカレンダー3枚とバッグ2つの記念品が当たるというもの。
当選した方には映画の感想を言っていただきました。
当選者の中にはシリーズを長く観てきてくださった方も、
上映会を主催してくださった方も、初めて観たという方もいて、
それぞれにご感想が素晴らしく、とても嬉しかったです。
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【ジェイナさん】
しかも!最後の当選者は、なんと私が20年ずっとお世話になっているジェイナさん。
シナリオがあったかのような展開に、抽選番号を読み上げた私が一番驚きました。
彼女は私の映画を数多く英訳してくれている方。
ジェイナさんの英語字幕がなかったら、
最初の短編映画が海外で受賞することもなく、
私の長編デビューもなかったでしょう。
もちろん「1/10」の海外映画賞も受賞もジェイナさんのおかげです。
そのくらい運命を拓いて下さった方が、
「『1/10』の英訳はいつも楽しい。私の趣味」
と言って下さったのには感動しました。
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遠方から駆けつけて下さったスタッフとしては、
応援手ぬぐいを制作してくれている須田まゆ美さんが名古屋から。
お子さん方が販売をしてくれました。
庄内で上映を主催者された庄司裕美子さんも山形から。
本当にたくさんの方の支えがあった上映会でした。
ご寄付・手ぬぐいの購入、差し入れなど、
お一人お一人にお礼を言えないままでしたが、
この場であらためましてお伝えさせて下さい。
ありがとうございました。心から感謝申し上げます。
今後は「お客さんと映画」という関係ではなく、
みなさんと一緒に新しい活動を作る段階へ行けることが私の願いです。
お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
古波津陽
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【今後の上映】
●静岡県浜松市
2月10日(2023年版)
開場14時 00分
開始14時 40分
浜松市中央区成子町140-8
浜松市福祉交流センター2階大会議室
●兵庫県神戸市
2月11日(2013年版)
開場 15:15
開始 15:30~18:00
2月12日(2023年版)
開場 13:45
開始 14:00~18:30
神戸市まちづくり会館 大ホール
神戸市中央区元町通4-2-14
●愛知県知多郡
2月 24日(2023年版)
開場 12時
開始 14時00分
谷性寺 (KOKUSHO-JI)
愛知県知多郡阿久比町宮津宮本73
●愛知県名古屋市
2月 25日(2023年版)
開場 18時
開始 18時30分
街と珈琲
愛知県名古屋市南区呼続1-13-24
詳細は下記からご覧ください。
https://home.tsuku2.jp/f/1_10ask/Fukushima