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【in-transition】整いの弁証法⑪ ジンテーゼ現代日本人
LITRAメールマガジン
【in-transition】読者の皆さま、
いつもお読み頂き、ありがとうございます。
合同会社LITRA代表の加藤亮介です。
今日のテーマは「現代日本人」。
ここ数回のメルマガで、
日本列島に最初に辿り着いて
狩猟採集の暮らしを
13000年間に渡って営んだ縄文人と、
北東アジアから農耕を持って渡来した
人々との混血で生まれた弥生人を取り上げ、
日本人の起源について見てきました。
これまでの日本人の起源は、
縄文人と北東アジア人という
2つのルーツが言われていたのですが、
近年新たな発見がありました。
下の図は2021年に発表された
DNA分析による現代日本人の起源に関する
研究結果です。
結論から言うと、
縄文人、北東アジアからの移民だけでなく、
東アジアからの移民の混血が
現代日本人だということが示されました。
これまでの学説では、
東南アジア由来の縄文人と、
稲作と金属をもって
朝鮮半島経由で伝来した
北東アジア出身の移民が
混じりあったのが現代日本人だと
考えられてきました。
中国大陸からの移民は、
特別な技術を持った
一部の人に限定されていたと
考えらえていたのですが、
どうやら大量の移民が
古墳時代に渡ってきたようだ
ということが分かったのです。
平和的で自然の恵みを分かち合う縄文人。
農耕という勤勉さを身に着けた北東アジア人。
さらにユーラシア大陸全体で発展した
技術や法体系といった知識をもった東アジア人。
こんな人々の混血が、現代の日本人なんです。
弁証法的ですね!
現代日本人は、
こうした人たちのジンテーゼなんです。
ぼくは東アジア人が
自分のルーツのひとつであることに
ワクワクしました。
なぜなら、東アジアとなるとシルクロードで
ヨーロッパや中東とも繋がっているわけで、
東アジア人はそうした地域の人たちの
血も受け継いでいるわけです。
だとするとですよ、
ぼくは日本列島より西側の人々の血を
引き継いでいるってことになるわけですよ。
さらに日本列島より東側の
南北アメリカ大陸に渡った人々の祖先は
北東アジア系の人たちで、
ぼくの親戚筋にあたる。
オセアニアの人たちとは、
おそらく縄文系の親戚筋にあたる。
だとしたら、現代日本人は、
世界中のあらゆる人たちの
一番近い親戚だってことです!
さて、皆さんはこのことから
どんなことを感じるでしょうか?
どんなことを考えるでしょうか?
自分のルーツに想いを馳せ、
これからの世界をどう生きていくのか。
そんなことを考えるきっかけになれば
幸いです。
今日もここまでお読み頂き、
ありがとうございました!
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次回もお楽しみに!!
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