手作りバッグの【鹿の革工房】

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鹿の革の特徴について

こんにちは、鹿の皮工房の河野惠子です。
今回のメルマガでは、鹿の革の良さについてお話しします。

皆さんは、鹿の革を使ったことはありますか?
鹿の革というと、なじみがないと感じる方も多いかもしれません。
しかし、実は鹿の皮は日本の歴史と深く関わっており、
様々な製品に加工されてきました[^1^][1]。

鹿の革の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

- 軽くて丈夫である
- 手触りがなめらかである
- 表面がきめ細かい
- 吸湿性・通気性に優れている
- 柔軟性が高い

これらの特徴は、鹿の革の繊維が細く、革内部に油分を十分に含有していることによるものです。
その手触りはまさに高級品で、
「レザーのカシミア」と例えられることもあるほどです[^2^][2]。

鹿の革は、靴やコートなどの衣類から財布やポーチなどの小物まで、
あらゆる製品にすることができます。
また、鹿の革に漆で模様を付けた伝統工芸品「印伝」[^3^][3]も、
日本の文化を代表する美しいアイテムです。

鹿の革は、そのままでは腐敗してしまうので、
なめしという加工をして革に変えます。
なめしの方法には、植物タンニンなめしや油なめしなどがありますが、
鹿の皮には油なめしがよく合います。
油なめしとは、鹿の皮に動物性の油脂を染み込ませて、
革を柔らかくするとともに、防水性や耐久性を高める方法です[^4^][4]。

鹿の革は、そのままでも十分に美しいですが、
色や模様を付けることでさらに魅力的になります。
鹿の革に色を付けるには、染料や顔料を使いますが、
天然のものを使うとより自然な風合いになります。
鹿の革に模様を付けるには、型押しや刺繍などの方法がありますが、
手作業で行うとより個性的なデザインになります。

鹿の革の製品は、使っていくうちに味が出てきます。
しかし、鹿の革はデリケートな素材なので、
優しく取り扱う必要があります。
鹿の革の製品のお手入れの仕方は、以下のようになります。

- 汚れたら、柔らかい布で優しく拭き取る
- 水洗いはできるだけ避ける
- 乾燥させるときは、直射日光や暖房器具を避ける
- 保管するときは、通気性の良い場所に入れる
- 乾燥が気になるときは、油性クリームで革に栄養を与える

鹿の革の良さを知っていただけましたか?
鹿の革は、日本の気候や文化にぴったり合った素材です。
鹿の革の製品は、使う人の肌にも馴染みやすく、
長く愛用できることでしょう。

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