『鹿革について』

現在、畑を荒らす害獣として鹿が駆除され、そのほとんどが活かされないまま廃棄されています。

この鹿たちの革を「日本の風土からの贈りもの」として大切にとらえ、野生の傷や個体差のムラをあえて残すことで、天然鹿革の
味わいや良さを再認識してもらいたい。

古来より各地に根を下ろし、生きてきた日本の鹿。触れたとたんに肌と心が感じる軽さ、しなやかさ。
懐かしく、そして新しい風土の贈りものです。

鹿革は日本人にはとても馴染み深い素材で、古くは武具として弥生時代から始まったとも言われています。
特に昔は足袋の素材として鹿革が用いられていたそうです。

『鹿革の特徴』

１．柔らかい手触りで柔軟性が高い

レザーのカシミヤと言われるだけあって、繊維が細かく、とにかく肌触りが柔らかいのが最大の特徴です。
また昔は足袋の素材として使用されていたというだけあって、柔軟性も高い素材です。

２．通気性が抜群

鹿革は通気性も良く、湿気に強いのが特徴です。
そのため湿気の多い日本においては最適の素材です。
通気性に優れていて、着用しても蒸れにくいので手袋の素材として多く使われています。

３．軽くて丈夫

鹿革はとても軽いのも大きな特徴のひとつです。
足袋の素材として昔から使用されていたことを考えると、軽くて丈夫な素材と言えます。

４．お手入れが簡単

鹿革はお手入れが大変と思われていますが、油分を多く含んでいるので、お手入れの時に油分を補給することがなく
非常に簡単にお手入れが出来ます。
また、水に濡れてしまっても油分を失われることがないので、安心して雨の日も使う事ができる素材です。

作品集