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【in-transition】整いの弁証法④ 人生の弁証法<前半>



LITRAメールマガジン

【in-transition】読者の皆さま、

いつもお読み頂き、ありがとうございます。

合同会社LITRA代表の加藤亮介です。


整いの弁証法シリーズ第4回目、

これから2回に渡って、

ぼくの人生を弁証法の観点で

振り返ってみたいと思います。


ぼくは2008年に

大学院を卒業したのち、

横浜のプラントエンジニアリング会社に

就職しました。


石油製油所や

液化天然ガス(LNG)プラントなどの

工場を設計し、

機器や部材を

世界中のメーカーから調達し、

建設工事から試運転までを

一括して請け負う会社です。


「海外を舞台にエネルギーの仕事をしたい」

と考えていたぼくにとって、

本当に理想的な会社でした。


新入社員研修では

当時世界最大の

LNGプラント建設プロジェクトだった

中東カタールでの海外現場研修から始まり、

韓国、マレーシア、ベトナムの現場赴任、

アジア、中東、ヨーロッパ、北米など

多いときは年間に100日程度を

海外出張で過ごす、

そんな仕事をしていました。


学生時代から付き合っていた

彼女と結婚し、

2016年には男の子を授かりました。

子どもの誕生という

「アンチテーゼ」の出現です。

出張や海外赴任の多い仕事柄、

同僚の多くは子どもが自分に懐いてくれない、

という悩みをもっていました。

たった一度の人生、

子どもと過ごせるのは幼少期のうちだけ。

両親も暮らす地元の北海道で、

子育てをしたいという

これまでになかった価値観が芽生えました。


そうです、

「子どもの誕生」という「アンチテーゼ」で、

「価値観の変容」という「ジンテーゼ」が

起こったのです。


ちょうど同じ頃、

プラント建設プロジェクトとは別に、

社内のIT開発のチームリーダーとして

新しい仕事にも取り組み始めました。

これがまた面白かった!

プラント建設は数年間に渡る仕事で、

大きいプロジェクトは1兆円を超える規模。

カタチになるまでの時間も長い仕事です。

でもシステム開発は、

自分たちの考えをすぐにカタチにしていける

プラントにはないダイナミズムがありました。


一緒に仕事をしていたインド人からも

加藤さんはこの仕事向いてるよと励まされ、

コンサルタントという仕事に興味を持ちました。


これもまた弁証法的展開ですね。

「プラント建設プロジェクト」という

「テーゼ」に対して、

「システム開発」という

「アンチテーゼ」に出会うことで

「コンサルタント」という

キャリアの「ジンテーゼ」が現れた。


コンサルタントであれば、

北海道に拠点を置いて、

平日は東京で働くということも

可能かもしれない。

2つのジンテーゼが結びつくことで、

ぼくにとっての新たなテーゼ、

「北海道をベースにコンサルティングの仕事をする」

という新しいキャリアプランが生まれました。


そして、2018年、

アメリカでの液化天然ガスプラント

建設プロジェクトで損益が悪化し、

会社が2000億円を超える赤字となることが

判明しました。

200億円程度の経常利益の会社が、

その10倍の赤字を計上する事態。

「アンチテーゼ」がやってきたわけです。


ぼくはいまが転職のチャンスだと

思いました。

そして2018年年末に

コンサルティング会社から

無事内定を頂きました。


ここまでの流れを図にしてみると、

こんな感じです。



ぼくの人生が

弁証法的に展開してきたことが

お分り頂けると思います。


ぼくは当時、

弁証法的な思考を

意識的にしていたわけでは

ありません。

弁証法的な観点で、

「異質なものとの出会いが

 人生を変革させる」

という考えをもって

人生の選択をしてきたわけでは

ないんです。


でも、こうして振り返ると

人生は弁証法的に展開してきていた。

これが弁証法のすごさだと

ぼくは思います。


科学者が自然の法則性を見出すように、

哲学者は人生や人間の法則性を

見出す人たちです。

科学から生み出された技術が

私たちの暮らしを豊かにするように、

哲学から生み出された考え方を

思考の道具として

日々の暮らしに使うことで、

私たちは生きやすくなるのではないかと

ぼくは思います。

そのなかでも「弁証法」は、

現状の枠を越えて

人生を発展させる

思考の最強ツールだと思います。


「会社の経営危機」という

大きなアンチテーゼが起きても、

弁証法的に見ると、

人生の新たな展開となる

出来事と捉えることができるわけです。


皆さんも、ご自身の人生を

弁証法的に振り返ってみては

いかがでしょうか?


「人生の転機に、

 どんなアンチテーゼと

 出会っていたか?

 そしてどんなジンテーゼが

 訪れたか?」


お気軽に下の「ご意見箱」で

アウトプットしてみてください。


さて、

ここまではポジティブな側面が

現れてきましたが、

弁証法は物事の変化の法則なので、

エントロピー増大則と同じく、

必ずしも良い結果だけを

生み出すわけではありません。


コンサルティング会社への

転職以降のぼくの人生の展開を

次回のメルマガで振り返ってみたいと

思います。


今日もここまでお読み頂き、

ありがとうございました!

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お気軽にお寄せください。


ご意見箱


次回もお楽しみに!!


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