mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
【in-transition】整いの弁証法② 「男はつらいよ」の弁証法
LITRAメールマガジン
【in-transition】読者の皆さま、
いつもお読み頂き、ありがとうございます。
合同会社LITRA代表の加藤亮介です。
メリークリスマス!
皆さんはどんなクリスマスを
過ごされたでしょうか?
前回から始まりました
「整いの弁証法」シリーズ、
2回目の今日は
弁証法という物事の捉え方の
プロセス、形式をお伝えします。
いわば弁証法の基礎編です。
今日もよろしくお願いします。
皆さんは映画「男はつらいよ」を
ご覧になったことはありますか?
東京の葛飾柴又生まれの寅さんが、
旅先で素敵な女性である
マドンナと出会い、
実家のだんご屋の家族も巻き込んで、
ひと騒動起こすお話です。
ぼくも大好きな映画です。
実は「男はつらいよ」の
ストーリー展開は、
とっても弁証法的なんです!
弁証法は、
あるものや出来事に対して、
それと異質なものや出来事が
組み合わされることで、
新しいものや価値観が生み出される
創造的なプロセスです。
ちょっと絵にしてみましょう。
あるモノやコトである
対象Aがあったとします。
この対象Aのことを
弁証法の言葉で
「テーゼ」といいます。
エヴァンゲリオンの主題歌
「残酷な天使のテーゼ」
の「テーゼ」は、
弁証法用語だったんですねぇ。
エヴァンゲリオンも弁証法的な
ストーリー構成なんですが、
それはまた今度。
で、対象Aとは異質なものが
現われます。
これを「アンチテーゼ」と
いいます。
この「テーゼ」と
「アンチテーゼ」が
反応を起こして、
新しく生まれたものが
「ジンテーゼ」です。
これが弁証法の
基本的なプロセスです。
さて、
この弁証法的な見方で
「男はつらいよ」を
見てみると、
実はこの映画は
マドンナこそが主役
なんですね!
なんと、寅さんは
「アンチテーゼ」
だったんです。
どういうことかというと、
図にするとこうなります。
人生に迷いを抱えるマドンナ、
そこに旅人寅さんがひょいと現れる。
寅さんの人柄、優しさに、
マドンナの心が動き出す。
ドラマが起こり、
マドンナは新たな人生を迎える。
マドンナにとって、
寅さんは異質な「アンチテーゼ」。
でも、
「アンチテーゼ寅さん」のおかげで
迷い悩んでいた次元を超えて、
新しい人生に旅立つというプロットです。
映画は寅さんを主役に描かれていますが、
「男はつらいよ」の本質は、
マドンナの人生の変容だと
ぼくは思います。
人ぞれぞれの事情は様々、
人生色々。
だから同じプロットでも、
何作も名作が生み出された
というわけです。
報われないのは寅さんです。
恋かとときめいても、
破れる定め。
それを黙って受け入れて、
次の旅に出る寅さん。
男はつらいよ。
でもだからこそ、寅さんは
多くの日本人に愛されるという
ジンテーゼを獲得しているんですね。
更に言えば、
「男はつらいよ」の観客にも
弁証法的な変化があります。
毎日コツコツ働き、
暮らしを営む私たちにとって、
フーテンの寅さんは
異質な「アンチテーゼ」です。
でも映画の中の寅さんの
七転八倒を観て、
ちょっとした旅情を味わい、
人間っていいな、
明日からまた頑張ろうって
想いになれる。
寅さんというアンチテーゼと
出会うことで
気持ちが温かくなるという
ジンテーゼを得ています。
今日もここまでお読み頂き、
ありがとうございました!
メールマガジンへのご意見、ご感想は、
下記の「ご意見箱」より
お気軽にお寄せください。
次回もお楽しみに!!
LITRAメールマガジン【in-transition】の
お友達やお知り合いへの拡散、
ありがとうございます。
拡散には、
こちらのURLをSNSなどに
張り付けてご利用頂けます。
https://home.tsuku2.jp/merumaga_register.php?mlscd=0000213226
または、
下のQRコードを読み取ることでも
メールマガジンを登録することができます。
スマートフォンのQRコードアプリではなく、
カメラからの読み取りをお願いします。
-----------------------------------------
"Life Transitionをあなたと"
合同会社LITRA(リトラ)
E-mail: contact@litra-com.jp
-----------------------------------------