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第101話 ハチミツの秘密(秘蜜)
第101話 ハチミツの秘密(秘蜜)
あまり知られていませんが、日本に流通するハチミツの中で安心で安全な本物のハチミツと言えるのは実は1%にも満たないと言われています。
理由は、ネオニコチノイド系農薬や抗菌薬を使用するなどの環境汚染問題やコストを下げるためにブドウ糖を混入するなど製法過程の問題です。
そのような中、西洋ミツバチではなく日本古来の野生のミツバチ、日本ミツバチを愛し30年間抗菌薬や農薬を一切使わず採蜜を行う福岡の養蜂家がいます。
地元(福岡県福津市)で原価ギリギリで小規模販売していたそうですが当然採算が合わず2022年10月に30年間継続してきた養蜂業を廃業。
そんな中、2022年11月に福岡で開催された「腸内細菌をターゲットにしたアレルギー講演」にこの養蜂家がご参加されて
やはり自分たちが信じて歩んできた道を貫きたくこだわり製法で行う養蜂業を再開すると決意
ついに抗菌薬を一切使わない日本ミツバチの蜂蜜を販売する段階に来ました。
私は獣医師としてこの養蜂家を応援したいと思っています。
ハチミツは蜜を採る花の種類によって2種類に分けられる
❶「単花蜜」
1種類の花から集められたハチミツ
❷「百花蜜」
たくさんの花から集められたハチミツ
西洋ミツバチは大量に咲く花の蜜を集中して集める習性があり、収蜜量が多い。
(れんげ蜜、アカシア蜜、百花蜜など)
一方で日本ミツバチは収蜜量が極端に少ないが滋養に富む蜜を集め、様々な花蜜がブレンドされた深いコクのある味、希少性と特性の高いハチミツが収蜜される。
(日本ミツバチには百花蜜しか存在しない)
ハチミツを加工方法の違いによって分類すると3種類に分けられる
❶純粋ハチミツ
❷加糖ハチミツ
❸精製ハチミツ
<特徴>
❶ハチミツ(加熱/非加熱):
・人工的に何も手を加えられておらず余計な糖分や添加物を一切混ぜていないはちみつ
・45度以上で加熱するとハチミツの栄養素が壊れる
・水分含有量23%以下
・はちみつ100gあたり果糖・ブドウ糖含有量60g/100g以上
・ブドウ糖が多い蜜源だと結晶化しやすく、ブドウ糖が少なく果糖多いはちみつだと結晶化しにくい
❷加糖ハチミツ
・ハチミツに人工の甘味料(水飴や砂糖)異性化液糖を加えて仕上げられたハチミツ
・ハチミツの含有量が重量百分比で60パーセント以上のものをいう
・市場でも多く販売されている
❸精製ハチミツ
・ハチミツから「色」「匂い」「栄養成分」が取り除かれた無色無臭の甘味料
・ハチミツ商品としての品質を安定化させたいためビタミンやミネラルなどのが取り除かれた甘味料
・自然の恵みである酵素や栄養素は含まれないが品質が安定しているためジュースなどの加工品や化粧品に使われる
・ミツバチが集めた花蜜が体内酵素で分解された花蜜がはちみつ
・口から摂取した砂糖(「ブドウ糖」と「果糖」が1個ずつ結合した”2両編成の電車”)は食道と胃を通過し、小腸に到達し、分解酵素(スクラーゼ)によって「ブドウ糖」と「果糖」に分解(転化)されて体内に吸収される
・ハチミツは”一両編成”(単糖類)のため吸収が早く消化器の負担も最小限であり急速に最大のエネルギーを引き出すこととが可能
・口にしてから約20分で血液中に取り込まれエネルギー源へと変わるためスポーツ選手やマラソンランナーにおすすめ(競技の前・途中・後などどのタイミングでもおすすめ)
・ブドウ糖は殺菌作用(グルコン酸)と整腸作用(オリゴ糖)を併せ持つ
・ハチミツのカロリー100g約290kcal(砂糖の3/4)
・ハチミツの成分としては
①ビタミン(ビタミンB1・B2・B6・B12・C・K・ナイアシン・葉酸など)
②ミネラル(カリウム・マグネシウム・リン・亜鉛・鉄・マンガンなど27種類)
③アミノ酸(ロイシン・アルギニン・グルダミン酸・アスパラギン酸など22種類)
④糖分(ブドウ糖や果糖など)、
⑤酵素(アミラーゼ、グルコースオキシターゼなど80種類)
⑥有機酸(クエン酸リンゴ酸など10種以上)
⑦その他(活性酸素を中和する抗酸化物質のポリフェノール等150~200種類以上)
・ハチミツをいつ取るタイミングは「寝る1時間前にとる(大匙1杯)」や「疲労を感じた時」がオススメ
<はちみつの効果>
❶睡眠の質向上
❷鎮静作用
❸胃腸を強くする:下痢で失ったミネラルを補給できる/単糖類(ブドウ糖や果糖)のため分解されずすぐに影響として吸収できる
・グルコン酸とオリゴ糖に整腸作用がある
・ポリフェノールや亜鉛が胃腸粘膜をサポート
❹認知症予防:LPSが異常に増加して脳をダメージを起こすが、フラボノイドやプロポリスが脳細胞の炎症を抑制
❺減量効果:ハチミツの甘さは砂糖の3倍、果糖はゆっくり吸収されるため砂糖に比べ血糖上昇が少ないから脂肪に変わりにくい
→摂りすぎはダメ(ハチミツだけで痩せるという意味ではなく、減量中に砂糖の代わりになる甘いものがハチミツという理論)
❻喉の痛みを緩和:グルコン酸(殺菌作用)+酵素(グルコースオキシターゼ)でダブルの殺菌効果で喉の痛みや咳止め、ニキビや口内炎に効果が期待
❼血中のコレステロール値や血圧を下げる:コリン(血圧をさげ、血管壁への悪玉コレステロールの沈着を抑制)とカリウム(血液中の塩分バランスを調整して血圧を調整)
<注意点>
・1歳未満の乳幼児はボツリヌス症に罹患するリスクがあるので与えないこと
・1日の上限は大匙1杯から3杯・金属に触れると変質するので木製のスプーンを使う
・ハチミツは唯一ビタミンCが少ないのでレモンを一緒に摂ると弱点を補強:レモンティーに入れたりレモン漬けがベター
<参考論文?
合計1,100人以上が参加したヒトを対象とした比較臨床試験を含む18論文を解析したトロント大学のハチミツの効果に関するメタアナリシスレビュー(Effect of honey on cardiometabolic risk factors: a systematic review and meta-analysis)
大さじ2杯のハチミツを毎日食べると、心血管代謝が改善し健康に役立つ可能性があるという研究を、カナダのトロント大学が発表
具体的には、
・血糖値が減少
・善玉(HDL)コレステロールの増加
・総コレステロール、悪玉(LDL)コレステロール値、中性脂肪値の低下
・非アルコール性脂肪肝(NASH)のマーカーALTの減少
・この論文では効果があったハチミツの量は大さじ2杯(=約130kcal)
・ミツバチが花粉を集めて唾液で発酵させて蜜を作るため成分が多様
・ハチミツの糖質以外の栄養成分はビタミン(VB,葉酸など)「、ミネラル(K,Ca,Mg,Feなど)、有機酸、アミノ酸、ポリフェノールなど
・ポリフェノールの抗酸化効果で活性酸素を除去
・希少糖(単糖、糖アルコール)の存在がポイント
・希少糖がスクラーぜなどの特定の酵素を阻害:糖質が吸収されず血糖値の上昇をおさえカロリーを抑える
・希少糖がグルコースの細胞への取り込みを改善
・非加熱ハチミツがポイント(加熱処理で栄養素が破壊される)
もちろん食べ過ぎには注意する必要がありますが、砂糖や高カロリー甘味料などの甘味料を使用している場合は、それらをハチミツに切り替えると、心血管代謝のリスクを減少できる可能性があります
古来より生息している野生の「日本ミツバチ」のハチミツ
品名:【在来種・日本ミツバチのハチミツ】230g 化粧箱入り
https://ec.tsuku2.jp/items/32228130000100-0001
原材料名:天然はちみつ(希少・国産純粋天然100% ・非加熱・無添加・無農薬)
内容量:230g(化粧箱入り)
製造者:〒811-3227 福岡県福津市高平2-8
RIIE APIARY
070-9177-0609