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【ニセコのおすすめ】宝石みたいなチーズ 〜 ニセコチーズ工房



うっとりするチーズ

パパイヤの淡い赤と

パイナップルのオレンジ色の

ドレスの下には、

クリームチーズの真っ白な素肌。

口に運ぶとドライフルーツの

ほのかな酸味と甘みのあとに

濃厚なクリームチーズのコク。

口の中にはいつまでも余韻が残り、

食べた後も美味しい。

かわいらしいお姫さまかと思いきや、、、

すっかり虜になりました。。。

こんなチーズがあったなんて!


ニセコチーズ工房」の

近藤裕志さんが生み出した

デザートチーズ二世古 雪花【sekka】は、

チーズの世界コンクールで受賞した

ニセコチーズ工房の看板商品のひとつです。


スイーツとしてはもちろん、

お酒のアテにもおすすめで、

なんと日本酒との相性が素晴らしいとか。

ぼくは日本酒に合わせる前に、

美味しすぎて全部食べてしまいました(涙)

チーズ職人は、

チーズに日本酒を合わせるのが定番で、

裕志さんも自分の作ったチーズで

ニセコの地酒を飲むのを楽しんでいるそうです。


「邪道」と呼ばれた雪花

雪花は、熟成型ハードチーズを作る際に出る

副産物の生クリームを活かしたクリームチーズ。

当時、国内にはスイーツ系チーズがなかったのを逆手に取って、

裕志さんはスイーツとしてのおいしさと、

華やかさを追求し、

ドライフルーツをまぶした

雪花を生み出したのです。


「お前はチーズの味をごまかすのか?!」


チーズそのままでの商品化が当たり前の世界で、

パパイヤやパイナップルなどの

ドライフルーツをまぶした型破りな雪花は

邪道だと言われたのでした。


しかし、美味しいものを求める人たちのクチコミと、

海外のチーズコンテストでの受賞を経て、

雪花はニセコチーズ工房を代表する看板商品になりました。


そこには裕志さんの自分のチーズに対する自信がありました。


もっとおいしく、もっと喜んでもらいたい

「ニセコチーズ工房」は、

裕志さんのお父さんの孝志さんが創業され、

裕志さんは2代目。

ニセコ産の牛乳を使って、

熟成型のハードチーズからブルーチーズ、

そしてデザートチーズまで

幅広いラインナップのチーズを

羊蹄山のふもとの工房で作り続けています。



ニセコチーズ工房の店内では、日替わりチーズプレート4種盛りを食べることができます。

この日は手前から、

  • ゴーダチーズ「楓【kaede】」
  • ミモレットチーズ「椛【momiji】」
  • ブルーチーズ「空【ku:】」
  • ハードチーズ「頂[ 【itadaki】」



店内のかわいらしい商品説明


就職氷河期世代の裕志さん、

チーズ職人になるきっかけは、

意外にも「働き場所」としてだったそう。



ニセコチーズ工房2代目オーナー 近藤裕志さん


大手流通業を早期退職され、

ニセコチーズ工房を立ち上げたお父さんから

チーズ作りを手伝ってほしいと頼まれていた裕志さん、

3年ほどは様子見をしていましたが、

今の仕事よりもいいかと思い、

チーズの世界に入りました。


研修会で習ったことを工房ですぐに実践。

失敗しても挑戦を許してくれた

お父さんという環境と、

理系出身で実験と考察が好きな

裕志さんの性格がかみ合い、

裕志さんはすぐに

チーズ作りにはまっていきました。


海外のコンクールでの受賞も重ね、

世界のトップ100にランクインする

チーズ職人となった今も、

よりおいしいチーズになるように

作り方の改良に日々挑んでいます。


「味を安定させる気はないんです。

 同じチーズでも作り方をがんがん変えている。」


30種類を超える新作レシピもあり、

いつでも出せる状態だとか。

知らないうちに店頭に新しいチーズが並んでいることも。


人手不足が課題とおっしゃる裕志さん。

設備投資をして、製造の効率化を図ったり、

チーズ職人という仕事に魅力を持たせるよう、

スタッフの待遇改善に取り組んだりと、

経営者としての挑戦にも積極的です。



国内外のチーズコンテストで数々の受賞歴!


野良介の感じたこと、思ったこと

裕志さんはとても楽しそう。

明るくて、屈託がない。


デザートチーズの雪花のことや、

どうやって販売先を開拓しているかという話を

伺ったときに共通していたのは、

「自分のチーズに対する自信」

でした。


それは日々、誰よりも自分のチーズに向き合って、

よりよいものにしようとトライして、

結果を作っているからなのだと思いました。

そしてチーズ作りが本当に好きなんだと思いました。


チーズは生乳と塩が原料の

とてもシンプルな食べ物です。

それが作り手によって、

さまざまな味になる。


「発酵は手助け」

と裕志さんはおっしゃっていました。


チーズづくりも、

人が自然に手入れをすることで

豊かさを生み出す「野良な営み」

なのだと思いました。


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ニセコ山麓農園 野良介(のらすけ)

『野良な暮らしのお手伝い』

E-mail: niseko.norasuke@gmail.com

Web: https://tsuku2.jp/niseko-norasuke

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