mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
顔と口の医学 〜その3〜
「顔と口の医学」で最も重視するのは「姿勢」、特に「寝相」です。
何故なら「寝相」が悪いと、顔と口の一体型の消化システムがゆがんで使いものにならなく
なるからです。
頭の重さは5㎏程ありますが、横寝をすると床から枕を介して5㎏に近い荷重が戻って
きます。
歯についていえば、垂直的な力に対しては奥歯では自分の体重を支えるほど強いのですが、
水平的な力に対しては、20g以上30g位で簡単に動きます。5㎏近い圧が就寝中の8時間も歯に加われば必ずや歯は移動します。
この水平の力により歯が容易に動くことを利用して行う治療が歯科矯正術です。
歯は歯単独で食べ物をこなすわけではなく、歯群つまり歯列(上、下の「歯並び」)によりひき臼を挽くようにこなします。歯列がゆがめば、消化能力は大きく低下します。
つまり横寝という寝相の誤りで歯列がゆがみ、消化器の能力低下を招いた訳です。