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つながっている話

「1/10 Fukushimaをきいてみる」シリーズ監督の古波津 陽です。
メルマガのご登録&応援ありがとうございます。今号は#20です。


先日の上映会場は京丹後/与謝野町という、私の自宅から5時間くらいかかるなかなかの距離でした。
そんな遠い場所で130名くらいのお客さんと、あたたかい出会いをしました。


今号では、京都であっと気づいた、2つの「つながり」の話題をさせて下さい。


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【つながりのつなわたり】


映画上映後のトークの中で、なぜ京丹後の会場で映画を上映するに至ったかを整理したら、これがすごいことになっていました。
ことの発端は私が小学生に入る前の1979年ごろにさかのぼります。


「えっ!そんな昔からこのプロジェクトやってたの?」と思われました?
いや、まだです、落ち着いて。


私が6歳のとき、実家で大工仕事をやってくれたケンジさんという方がおりました。
このケンジさん、のちに愛知県常滑の大善院というお寺のご住職になりました。ここからすごい。


①ケンジさんは2017年に「1/10」の上映会を常滑で主催してくれました。

②お客さんとして参加した須田まゆ美さんが、のちに名古屋上映を開催。(※さらに1/10応援手ぬぐいを制作!)

③名古屋のお客さんだった義岡翼さんが、京都・大阪・尼崎で上映会を連発。

④そこのお客さんだった深田和幸さんが京都で上映会を開催。

⑤2019年、お客さんだった井上美和子さんが監督に逆指名。映画に出演することに。

⑥2023年、深田さんのプッシュで土出尉恵さんが立ち上がり、京丹後上映会を社協として企画・開催。


⑦ちなみに③あたりでお客さんだった池田拓也先生が高校生の湯川友太さんを紹介してくれて、2022年版の映画に出演しました。


ここまでのつながり、いかがですか?
もう誰が誰だか分かんないし、情報量パンパンですよね?


ポイントは「お客さんが主催者になったり出演者になったりした」ってことなんです。
そんな映画、ありますかね?10年続いてるシリーズだから起こり得る現象だなと思いました。


その結果として先月、④深田さん・⑥土出さんの上映会に、⑤井上さん・⑦湯川さんがゲストで来られ、しかも③義岡さんまで福島から駆けつけました。
会場では②須田さんによる「1/10 応援手ぬぐい」が売られている。なんという集結!


過去の時点ではどうなっているのか見えていませんでしたが、後から振り返るとこれほどまでにつながっているから面白いですね。


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【想像力でつなげる】


ところで、今回ステキなゲストさんがいらっしゃいましたが、どんなトークしたのか気になりますか?
それは会場に来た方だけの特典なんですよ!


聞いておいて何だよ〜、ですよね。
少しだけお伝えしましょう。いえ、お伝えさせて下さい。後半のテーマです。


井上美和子さんは「朗読の力」に目覚める過程を語ってくださいました。
とある伝承館を見学した際に、そこの展示から個人の「物語」が感じられなかったという話も。


「物語」なくしてこの震災や原発事故に巻き込まれた人々の思いは伝わらない。
それで今、自分たちで伝承館を作っているとのこと。


井上さんは、想像力を発動させるものとして「物語」の重要性を深く理解し、朗読に落とし込んでいらっしゃいます。
質疑応答の中でも「避難した方たちへの想像力」が話題になりました。重要なキーワードだと思います。


灘高2年生の湯川友太さんは震災に限らず、小さなことでも「皆さんから発信して伝えてください。僕だったら聴きたい」と、日常レベルの、家庭内「伝承活動」を勧めていました。


ささいなことでも伝えていく、つなげていくことの大切さ。
彼はちょうど上映の数日前に、震災を経験していない「非当事者」として、阪神淡路大震災の語り部活動を実践してきました。


非当事者の想像力がキーワードになるよね。という話でした。
この話題、私は自分で「非当事者」という言葉を使っておきながら、そういう人って本当にいるのかな、と疑問を持ちました。


大なり小なり、誰もが被害を被っているのではないか。
また無知・無関心であるが故に加害者にもなっているのではないか。


関係が薄く見えるだけで、私も、あなたも被害・加害の当事者なのではないか。
そう考えると、みんなで足元を振り返り、課題に向き合うことは自然な流れなのでは?


一緒に向き合えれば、さまざまな課題はもっと早く解決できるはずですしね。
もともと、こんなにも人はつながっているんだし。


そんなヒントをいただいた京都上映でした。


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さて、今週末は東京で過去作の上映です!
私・古波津も現地に参上します。


・4月22日 目黒区緑が丘文化会館にて
2016年版と2021年版を上映します。


詳しくはこちらをご覧ください。

https://home.tsuku2.jp/f/1_10ask/Fukushima


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ここから下はご寄付・応援に関するお知らせです。


「1/10 Fukushimaをきいてみる」を応援したい!と思ってくださったあなたへ。
3種類の方法でプロジェクトへ寄付ができます。



❶「1/10 応援手ぬぐい」¥2,970
https://ec.tsuku2.jp/items/02101321832521-0001
べんがら泥染め「1/10」ロゴ入り手ぬぐい。手染めの優しい風合いが人気です。


一時期は人気で売り切れ。須田まゆ美さんをはじめとする「えまほあも」ワークショップの皆さんが、追加で制作してくれました。素晴らしい色彩です!
応援者がさらなる応援者を募るというアイデア、とてもありがたいです。
売り上げの80%をプロジェクトに寄付していただいています。


❷「1/10 応援チケット(¥1,000)」特別映像あり ¥1,000
https://ticket.tsuku2.jp/events-detail/20293421020216
本編に登場した平岡雅康さんの未収録インタビュー映像。
ウクライナと福島の関係を時計にしました。


❸「1/10 応援チケット(¥3,000)」特別映像あり ¥3,000
https://ticket.tsuku2.jp/events-detail/22221112290260
佐藤みゆき実家近くの麦畑は放射性廃棄物置き場になりました。
その後の様子を父・進さんと見に行きました。本編未収録映像。


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