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ネガティヴは昔作られた脳の性質
今日は自己肯定感がない人の特徴の一つであるネガティブ思考についてです
ネガティブな考えが浮かぶと、「何て自分はダメなんだ」「こんなことを考えて最低」と自分のことが嫌になることもあるでしょう。
そのため「ネガティブ思考をなくしたい」と考える人も少なくないのですが、これははっきりって無理な話です。
なぜならネガティブ思考はすべての人間に備わる本能だからです。
人間はその進化の過程で、ネガティブな感情をより長く覚えていくように脳が変化していきました。
その脳の仕組みは、私たちの祖先が野生に暮らして狩猟をしていた時に遡る「あの場所には、危険な生物がいるので近づかないほうがよい」といった、危なくて怖い出来事をはっきり記憶して、生命を守るように進化した結果出来上がった反応
どこにいっても平気、気にしない、とアッケラカンのポジティブ人類だったら、今の人類は存在していない
恐怖や怒りを抱くような状況は、命に関わることが起こる割合が多いということを意味しているといいます。
そんな遺伝子を受け継いだ結果、ネガティブ思考になってしまいやすいのは人間として正常な反応と言えるし、ネガティブ思考になってしまうのは、自然のことなのです
つまり、基本的にネガティブな感情のほうが重要だと脳は判断しているとのこと。
逆にポジティブな感情は、すぐに忘れてしまうといいます。長く覚えていると生存に必要なものを追い求めなくなるため、不利になってしまうというわけ。
ネガティブなことはずっと覚えているのに、ポジティブなことは全然残らないのは、人間が生き残るために獲得した、拭いがたい脳の性質だと言うのです。
ですからネガティブ思考に対してマイナスイメージを持ちすぎないでください。
ネガティブやポジティブというのは、基本的にものごとの捉え方のことです。
同じ出来事でも、それを否定的に捉えるのか、それとも肯定的に捉えるのかという違いです。つまりそれにどんな意味付けをするかという問題です
ネガティブは誰もが抱く、ごく普通の感情です。
しかし問題なのは「ネガティブにとらわれてしまう」こと。ネガティブにとらわれてしまうと、なかなか抜け出すことができません。
カリフォルニア大学神経心理学者リック・ハンソン氏によると、
1日たったの10秒で幸せになれる方法があるといいます。脳のエクササイズだとか。
なんだか簡単すぎてにわかには信じがたい話ですが、かんたんなので試してみるぶんにはいいかも!
毎日たった10秒楽しいことを頭に思い浮かべるだけで、嫌なことを思い出しにくくなり、もっと幸せな気持ちで過ごせるようになるのだとか。
子どもと遊ぶとか、仕事を終えた満足感とか、日常の小さなこと。ポジティブな気持ちになったら、その気持ちに集中してみること。そうすることで、脳に「ポジティブな感情は重要!」ということを覚えさせることができるのだとか。
それでもネガティブな気持ちが消えないようなら、「ネガティブは本能だ」と諦めましょう。
自分自身のネガティブと向き合い、受け止めることで、気持ちが少し晴れるはずです。