2022.10.03
早期退去による違約金をゼロに。
弁護士が対応できない問題に特化。
不動産トラブルバスターの嶌田です。
今回は9年前のお客様からトラブル相談でご連絡いただきました。
【現場対応者は被害者】
近隣問題と管理会社の対応の不満、退去時の違約金請求のご相談でした。
興味深くておもしろかったです。
と言いますのも、本来、矛先を向けるのは管理会社ではない内容。
ただ、電話番の方への人材育成が為されていないことで
会社の評判が下げられてしまっている『あるある』。
上層部が現場を軽んじた典型的な展開です。
管理会社が可哀そうでしたので、お客様には誤解を解いておきました。
【ワードセレクトは営業センス】
管理会社さんに言いたいことは2点ありました。
近隣問題の連絡を受けてマンションの入居者に対してお手紙投函。
そうした動きは良いことです。
ただですね・・・言葉選びには配慮してほしいものです。
『クレームを承った』なんて書き方…
『クレーム』を英語本来の意味で受け取れる人はいません。
日本人が受ける言葉の印象は、提唱者、お客様を傷つけます。
日本人の捉え方:不平、苦情
英語本来の意味:要求、主張、請求
2つ目は、電話対応。
こちらは有料範囲に触れますので割愛します。
リスク排除の顧問業をしていますと
こういったことが目に付きます。
お客様の心情もお察しいたします。
確かに管轄外であり、間違った矛先の向けられ方かも知れません。
それでも、対応ひとつで味方になってもらえることがあります。
少しでも多くの対応方法を、管理会社の管理職の方々は
現場に伝えてほしいです。
【さて、本題です】
今回のご相談のメインは、近年増えてきました
『契約から1年以内の退去への違約金請求』です。
当然に解決に向かう動き方もお伝え。
動き出すタイミング、動きが効果的になる状況と待ち方まで。
特約に書いてある。
入居者のサインもある。
それが裁判でも強いなんて勘違いも甚だしい。
一般的には有効でも、完全ではありません。
今回のケースには明らかな『仲介責任』。
相手先への訴え方(伝え方、言葉選び)で
結果も変わればプロセスの手間も驚くほど違います。
感覚でやっては非効率です。
訴訟とは、裁判とは、どんな観点で進んで行くのか。
それを踏まえます。
先方の顧問弁護士が出てきても口を出せない
そんなプロセスの踏み方があります。
それがトラブル解決の第一歩であり、すべてです。
【裁判不要!負け知らずの不動産トラブルバスター】