お宮参りのお話し。

長野県飯田市下伊那郡の贈りもののハリカです。

今日のお話は「お宮参りです。

「お宮参り」、とは「初宮参り」とも言います。
赤ちゃんが生まれて1ヶ月ころに行う神社へお参りに行くアレのことですね。

厳密には、男の子は生まれて31日32日目、女の子は32日もしくは33日に行うそうですが
各地域によってお宮参りの正式な日にちが違っていたり、ご家庭での予定もありますので、最近では”だいたい1ヶ月ころ”を目安にお宮参りを計画される方が多いようです。

このお宮参りという風習ももちろん、赤ちゃんの誕生と健やかな成長を願う親御さんたちの想いから続いてきた伝統行事。

生まれてからここまで無事に1ヶ月目を迎えられたことを、その土地の守り神である「産土神(うぶすながみ)」様に感謝と報告をする行事なのです。

また、地方に残るお宮参りの習俗として今では南信州地方でも行われるご家庭は少ないようですが。。。
「綾子(あやつこ)」といって、昔はお鍋に付いた墨や紅を使って赤ちゃんのおでこに「×」もしくは「犬」という字を書く!そんな習わしがあったそうです。

これは悪魔よけの印、または”犬の子どもが元気によく育つこと”に由来すると言われ、印をつけた赤ちゃんは神様の保護を受けた証になるのだとか。

今の時代、残念なことにこうした慣習はどんどん消えて行ってしまっていますが、知識としてだけでも「昔はこどもたちのためにこんなこともやっていたんだ」ということを心の片隅に留めて行きたいものです。
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