江戸時代に女性たちが、自分のために手作りしていたものは?

(一社)日本アロマ蒸留協会

代表 河内です。




しっかりメイクより ナチュラルメイクが流行った

江戸時代。


化粧の下地として使うと、

化粧のノリがよくなるといわれ

注目されたのが


芳香蒸留水でした。





当時流行っていた香りのお水、芳香蒸留水は、


【花の露】とよばれ


愛用されていたそうです


なんだか 素敵なネーミングですよね。


当時、世界各国では、

銅製のアランビックでの蒸留が

主流でした。






しかし、日本では


【蘭引き】という土器の

蒸留器で

蒸留していました。




※ちなみに 当協会で推奨している

キッチン蒸留を行う

ATRPOTと同じく

陶器製です。(日本の文化を引き継いでいます。)


当時

いばらの花をつみとり

蘭引きにかけていたと

「都風俗化粧伝」 には

記載されてます。




この都風俗化粧伝は、


江戸時代の女性が、

現代女性と同様、「美」への関心が

高かったことを証明するとても

興味深く貴重な美容本です。




(サイトよりお借りしました)





スキンケアのみならず、髪の結い方、帯の締め方、立ち居振る舞いに至るまで

女性としては知っておくべき情報が満載。


イラストもあるので、

当時の女性たちの生活を想像でき、おすすめの一冊です。


当時、ベストセラーになったそうですから

美への興味は、いつの時代も同じということですね。







素肌も美しくありたい!


こうした意識の高まりから、

スキンケアとして化粧水を日常使いするようになった江戸時代の女性たち。





ここで 驚くべくは・・

なんと 一般女性の多くは、

各家庭で化粧水を手作りしていたということ!






これは 都風俗化粧伝にも

記載されています。


花の露(つゆ)の作り方として

紹介されているのですが


《いばらのはな、この花をつみとり蘭引きにかくる。

かくのごとき器也≫


と図入りで紹介されています。



蘭引きは、日本では

古くから、お酒や香料などを

蒸留するためにつかわれていた蒸留器なのですが、

語源は、ポルトガル語のアランビックからきています。

蘭引きは、江戸時代に伝わったとされています。


この蘭引きも水蒸気蒸留を行うべく

システム構造を持っています。


こちらは三段構造になっています・




 

三段になった器の一番下の段にお水、

二段目にいばらの花、

最上段に水を入れて火にかけ、

蒸された花の成分を含んだ蒸気が上段の水で冷やされ、

化粧水として落ちてくるというもの。



蘭引がない場合は、

身近なやかんでの代用法まで紹介されています。







そして、女性たちが、自分達のために家庭で蒸留して得ていたローズウォーター


当時は、どのように活用されていたでしょうか?


当時は驚く使い方を

されていた方がいらっしゃいます。


次回は、その驚くべき使い方についてご紹介します。


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