体験することで好奇心を育む


昨日は、放課後等デイサービスでの「夏休みタイム」最終日でした。


この夏、私は体験活動の担当として、子どもたちにさまざまなアートを楽しんでもらいました。

最終日に行ったのは「マーブリング」。日本の伝統的な技法でいう「墨流し」に似た表現です。

バットに水を張り、専用のインクを落とします。


水面に浮かんだインクを、割り箸やマドラーなどでそっと動かして模様を作り、その上に紙を置いて色を写し取ります。

どのような模様ができるかは、紙を持ち上げてみるまで分かりません。

偶然生まれた色や形を楽しめるのが、マーブリングのおもしろさです。


中学校の美術の授業でも定番の技法ですが、やり方は簡単で、小学生から大人まで楽しめるアート体験です。

以前から教育現場では「生きる力を育む」と言われてきました。


AIの登場やデジタル化が進む今だからこそ、美術や音楽などを通して心や感性を育てる「情操教育」の大切さを、あらためて感じます。

自分の目で観て、耳で聴いて、心や身体で感じること。


そうした感性を養うことが、変化の大きな時代の中で、人の気持ちを想像したり、小さな変化に気づいたり、

自分から行動を起こしたりする力につながるのだと思います。




マーブリングでは、自分が意図していなかった色や形が生まれます。

「この模様、雲みたい」

「人の顔に見える」

「呪術廻戦みたい」

そんなふうに、偶然できた模様からさまざまなものを想像することができます。


そして、いろいろな画材や表現に触れることで、

「今度は違う色でやってみたい」

「ほかのものも作ってみたい」

という好奇心が生まれます。


今回の活動が、子どもたちにとって「もっとやってみたい」と思える体験になっていたらうれしいです。


ゲームの世界も、もちろんおもしろいものです。

けれど、水に触れたり、時には手を汚したり、思ったようにできなかったらやり直したりする——。

そんな五感を使ったアナログな体験も、子どもたちの成長には欠かせないのではないでしょうか。


失敗しても、工夫してもう一度やってみる。

思いどおりにならなくても、別の方法を試してみる。


子どもの頃の小さな体験の積み重ねが、大人になって困難に出会ったときにも、

あきらめずにやり直したり、もう一度挑戦したりする力の土台になるのだと思います。

好奇心をもって世の中を見渡してみると、身近なところにも楽しめることがたくさんあります。


これからもさまざまな体験を通して、子どもたちに「やってみたい」「もっと知りたい」と思えるきっかけを伝えていけたらと思います。



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