【RPGによせて】④夢中:ブレイブストーリー

はじめましての方も、

いつもましての方も、

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

小林桃子です。


前回の記事で、私はファンタジーが苦手なんだというお話を書きました。

そんな私が宮部みゆきさんの『ブレイブストーリー』をどうして読んだと思われますか?

前回をしっかり読んでくださっている方にはもうおわかりかと思いますが…

映像化が決まったからです!

どんだけミーハーなんだ?www


いや、ただのミーハーではありません!

私は中学や高校の友達に勧められて、普段は見ない深夜のバラエティ番組を観ていました。

『IQエンジン』という第三舞台の俳優さんが出演されている番組とかね、

(大学になって第三舞台さんの作品を先輩方が作ってらして、関わって、めちゃくちゃ思い出が詰まっているんですけど、

そのお話はまたいつか。)

『ムイミダス』という関西の小劇場の看板俳優さんの若かりし生瀬勝久さんや古田新太さんや升毅さん、山西敦さん、羽野晶紀さんが出演されている番組とかね、

そういう番組を夢中になって観ていました。


のちに同じ友達から『水曜どうでしょう』を教えてもらいまして、

すっかり虜になり、大泉洋さんって面白い!すごいなぁって思って、

そこからTEAM NACSさんにはまることになります。(そのお話もまたいつか。)


と、まぁ、基本そんなにバラエティ番組と言われるものは得意ではないんですけど、

俳優さんが表現されている番組は好きでね、

好きになると大体夢中なので、

大泉洋さんが声をあてているアニメ映画『ブレイブストーリー』をテレビの放送で観たので、

原作を読みたいぞ!と図書館で借りてきました。


クロスファイアよりもずっと分厚い上下巻。

もともと文字が苦手で小説を読むのが苦手だった私。

苦手なファンタジーを果たして最後まで読めるのか?!

しかも借りられたのはハードカバーだったので、べらぼうに重いwww


でも、読んでいる最中面白いもんだから、どれだけ重くても持ち歩くほどの夢中さ。

小説を読みたくて眠れないという経験をしたのはこの作品が初めてだったんじゃないかと思います。


いつ読んだのか、前から書いているアメブロの記事を確認したら2009年でした。

めっちゃ前やん!!!

以下、読んだときの私のフレッシュな感想があったので抜粋して載せます。


小学6年生の三谷亘が主人公で、

彼が家庭の問題を抱えて幻界(ビジョン)へ冒険の旅に出かけるという物語で、

久しぶりに小説を読んでハラハラドキドキしました!

上巻には第一部と第二部の20章までが収録されています。

第一部は主人公の亘が旅に出るまでに起きた家族の問題(両親の離婚問題)を軸に描かれています。
亘が父親から家を出る時に言われた言葉を受けた心境、母親への想い、悪いことがおこるとわかる前のそわそわしたキモチ…

ものごころがついてから両親が離婚をしている経験を持つ子供たちには鮮明に思い出せるであろう

あのなんとも『ざらついた感覚』が的確に文章で表現されていて、びっくり!!
大人視点だなと感じる部分もありますが、それ以上にその問題が起きた時の無力さを味わう子供のキモチがね~、

ずずんと伝わるわけですよ。

だから、より一層主人公の亘に感情移入が出来てしまう。

アニメ映画はTVで見たんですが、この辺りの細かい心情部分はカットされてた気がするんですよね…。

いや~、もったいない…。

第二部で幻界(ビジョン)へ実際旅に出るわけですが、ここはもうテンポがよくて、まさにハラハラドキドキ☆
私ね、ファンタジー、苦手なんですよ。
だけど、するする読めてしまう!まさに宮部マジックです。

映画を見た時よりドキドキしてます。
映画の内容はなんとなくは覚えてるんですけど、ほぼ忘れてる状態なので、

ワクワクしながら亘やキ・キーマやミーナと一緒に旅してる気分です。


と、↑ここまでが上巻の感想。


久しぶりに小説を読んで感動して泣きました。
今まで読んでなかったことが悔やまれます。
まさに勇気の物語でした。
まだ読んでいないだろうたくさんの方に是非読んでもらいたい小説です。

主人公ワタルだけじゃなくて、

ネ族のミーナ、水人族のキ・キーマ、ワタルと同じ旅人のミツル、ハイランダーのカッツ…などなど、

魅力的なキャラクター達が物語を読み進む内にもっともっと魅力的になっていくんです。


物語を読み終えて、大事マンブラザーズバンドさんの歌を思い出しました。
そんな物語でした。


いっぱいいっぱい、胸に染みる言葉が溢れている作品です。
未読の方で少しでも興味を持たれたなら是非お読み下さい!
私はほんとに本を読むのが遅いんですが、あっという間に読み終えてしまいました。
最後の方は読み終えてしまうのがもったいなくて、

先を読みたいけど読み進みたくないというキモチが強く、

あえてゆっくりゆっくり一文字ずつ大切に読みましたが…(笑)


と↑下巻の感想。


『ファンタジーが苦手』とか関係ないんですよね~。

内容が大事!

何が描かれていて、その描かれているものを読者がどう受け取るのかが大事!

そういうことなんだなぁと思います。


宮部さんの作品はいつもキャラクターがすごく浮き上がって生きているんですよね。

そこが興味深くて面白い。

でもね、なんせか普段こんなに読んでないよってくらいの分量をがっつり読むので、

毎回次を読むまでものすごく時間がかかります。

この後に宮部さんの作品に触れたのはまたずいぶんあとなんですけど、なんの作品と思いますか?


答えは次回!


ではまた。


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