この塾つぶれるかも?

先日知り合いの塾の先生から相談を受けました。内容は
「今は塾に勤めているけれど辞めて独立したい」
という話。いろいろ相談を受けたので話を聞いてみました。

独立の相談

私 
「今の塾を辞めるの?」
相手
「はい。自分のやりたい塾をしたいので辞めます」
私 
「そう。それで生徒は集まりそう?」
相手
「はい。それほどたくさん集まらなくてもいいので【30名くらい】集まれば食べていけるので」
私 
「・・・・」
相手
「それくらいの人数ならやっていけるので大丈夫だと思います」
「・・・・」
相手
「何とか食べていければ」
「××先生が塾を閉めたの知っている?」
相手
「えっ?××先生ですか?」
「そうだよ」
相手
「あの先生、結構長くされていましたよね?」
「そう」
相手
「なぜですか?」
「生徒が集まらなかったみたい」
相手
「えっ。あの××先生が?」
「あの△△先生も塾を辞めるみたい。ずっと厳しいと言っていたから」
相手
「・・・・」
「もうやっていけないまで生徒が減ったみたい」
相手
「・・・」
「多分20名きったんじゃないかな」
相手
「・・・」
実はこの話はよくあることです。

独立での失敗

それは
「結果に対する努力の勘違い」
です。実は私独立したときはそんな感じでした。
「生徒が30名くらい集まればいいや」
と「30名くらい」です(笑)
今なら言いません。そんな大それたことを。
今は生徒数はそれ以上に超えていますが、自分が新しい塾を今から開くとなると
「かなり覚悟がいる」
のを知っているからです。
「うーん、いきなり30名か。きついなぁ」
というのが感想です。最初の話の何が問題なのかというと
「結果に対しての努力を簡単に考えすぎていることです」
誰もよくする失敗で
「目算が甘い」
のです。大人も子どもも・・そして私も。先ほどの話ですが、今生徒が減ってきていて
「生徒数 20名以下」
という塾もたくさんあります。単純に考えて
「月謝1人20000円でも 月40万」
という計算です。そこから家賃や光熱費を引いたら、
「大人一人の収入」
としたら微妙になります。下手をすれば
「パートに出て働く」
方がいいかも知れません。それだけ
「予想以上に厳しい」
のです。冒頭の先生に伝えようと思ったのは
「30名くらいで・・」
というところ。実はそんなに甘くないのです。それほど生徒は集まらない。
もちろん、集まっているところもありますがごく一部で、それには
「たくさんの投資」
「考え抜かれたやり方」
「今までの蓄積」
があるのです。「抜群の何か」がないと簡単にはいかないのです。
もし、この先生が
「必死で50名集めます。死ぬ気でやります」
だったら違ったかも知れません。というのは
「目標50名」
→生徒数50名が集まる施策を打つ。
 けれども30名しか集まらなかった
という形になるからです。

勉強でも同じ

これは勉強も同じで
「××大学くらいは入ればいい」
という生徒で実際に
「××大学に入った」
という生徒はすごく少ないです。私の知っている限りではいません。
実際に
「××大学より学力の下の大学」
に入るのです。だから、生徒には
「もっと上を目指せ」
と言っています。というのは
「目標達成するための努力を低くみてしまうから」
です。もちろん
「目標達成できなかった」
ということはあるかも知れませんが、現実の社会で言えば
「実績」
がものをいうのです。
「貯金目標10万円で100%の達成率」
→貯金10万円
よりも
「貯金目標100万円で70%の達成率」
→貯金70万円
なのです。
「やらないといけない努力を低く見積もりすぎない」
のがポイントです。

うーん、相談に来た先生の塾。

正直に言うとつぶれないか心配です。というのも私も
「家庭教師をしたことがあって教えられるから」
という安易なものだったからです。
ただ、
「インターネット」
のときはさすがに「死ぬ気」でやりましたから・・・
他にも
「ネット塾を開きます」
と宣言して、会社を辞めた先生も今は塾を辞めて会社勤めに戻っています。
取り組むときには、
「目標を高くしてそれを達成するために努力する」
くらいで丁度です。
集客の不安から解放される「集客システム体験会」はこちら
紹介だけで100名以上集まる塾の共通点 一覧 反応のがないときはこれをチェックする